FAQ-298 関数のパラメータに境界を設定するにはどうしたら良いでしょうか?

最終更新日:2015/02/04

フィットの操作後収束しない場合、フィットのパラメータに境界を設けてみてください。これらによって収束する保証はありませんが、場合により以下の提案が役立ちます。

一度境界付のフィットが収束した場合、その境界を再度設定または解除してもフィットは収束することがしばしばあります。

次のフィット関数は、通常ピークアナライザで使われています。これらのいくつかは、NLFitで使用することも出来ます。

DoniachSunjic 最初のフィットでフィット曲線が振動しているような場合、パラメータ aに対して上側境界、例 a<=2 を設定します。
GaussianLorenCross パラメータs0.25<=s<=0.75のような境界を設定します。フィットが収束したら境界を再設定または解除してください。
FraserSuzuki ピークの中心のx座標が正の数ではない場合、負のピークをフィットするのはお勧めできません。
Pulse この関数は正のピークのフィットです。振幅 A は正の境界を持つように設定されます。負のピークに対しては、フィットは収束しないかもしれません。
ECS この関数は正のピークのフィットに対してより適しています。しかし、負のピークのフィットに対して、振幅A の境界を解放することが出来ます。
PearsonVII この関数は正のピークのフィットに対してより適しています。しかし、負のピークのフィットに対して、振幅A の境界を解放することが出来ます。
Weibull3 w2 はフィット曲線の形状に影響するので、適切に収束するフィットにするには、 w2 を適切に設定する必要があります。例えば、Gaussian関数のような形状にするには、 w2=3.4 に固定します。w2を自由にすることはお薦めしません。対称なピークフィットには、w2 に対して3.4前後の適切な境界値を設定します。



キーワードキーワード: ピーク, フィット関数, 境界