impHDF5

内容

  1. 1 メニュー情報
  2. 2 概要
  3. 3 追加の情報
  4. 4 コマンドラインでの使用法
  5. 5 変数
  6. 6 説明
    1. 6.1 ダイアログオプションの詳細
  7. 7 サンプル
    1. 7.1 サンプル 1
    2. 7.2 サンプル 2
  8. 8 関連するXファンクション

メニュー情報

ファイル:インポート:HDF5 (H5, HE5, HDF5)

概要

HDF5ファイルをインポートします。1.8.2 より下のファイルバージョンをサポートしています。

追加の情報

必要なOriginのバージョン:8.1 SR0, 2016 SR0で更新

コマンドラインでの使用法

  1. impHDF5 fname:=C:\hdf5_test.h5;
  2. impHDF5 fname:=C:\hdf5_test.h5 options.bStructureOnly:=1;

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
ファイル名 fname

入力

string

fname$

インポートするファイルのファイル名。リストボックスの隣にある参照ボタンをクリックして1つ以上のファイルを開きます。ファイル名はボックス内にリストされます。
フォルダ構造でインポート impMode

入力

int

1

Origin 8.6から、この変数は使用されていません。
ファイル情報とデータ選択 trfiles

入力

TreeNode

<unassigned>

目的のデータチャネルを選択するために使用します。詳細は説明の項目をご覧下さい。
インポートオプション options

入力

TreeNode

<unassigned>

HDF5 ファイルをインポートするとき、ファイル構造のみのインポート、階層構造にインポート、あるいは、ファイル情報をワークブックにいポートして再インポートができます。構造のみインポートファイル情報をワークブックに保存を選択すると、reimport Xファンクションを使用して、ファイル構造インポート後に目的のデータの一部を再インポートできます。

オプション

  • bStructureOnly:構造のみインポート
    チェックを付けると、ファイルの構造のみインポートします。
  • bHierarchical: 階層構造にインポート
    これを選択すると、ワークシートには変数リストのみがインポートされます。それぞれの変数名は最初の列にリンクしたテキストとして表示されます。変数名をクリックすると、目的の変数を1つずつ新しいワークシートにインポートします。
Note:ワークブック/ワークシートへのみインポートできます。
  • bSaveFileInfo: ワークブックにファイル情報を保存
    選択されていない場合、ファイル情報はオーガナイザに保存されず、再インポート機能は使用できませんが、インポート速度は向上します。
出力 orng

出力

Range

<active>

インポートされるデータの範囲を指定します。

出力表記ページのシンタックスをご覧ください。

ヘッダ情報 trheader

出力

TreeNode

<unassigned>

ヘッダ情報を出力するオプションです。GUIでは表示されません。この変数の使用はお勧めされません。
繰り返しインポート reimp

入力

int

0

繰り返しインポートに使用されます。この変数の使用はお勧めされません。

説明

HDF (Hierarchical Data Format) は、大量の数値データを保存し、整理するために設計されたファイルフォーマットおよびライブラリです。HDF4はこのファイル形式の古いバージョンのもので、HDF5はHDF4ライブラリのいくつかの制限に対応するために設計されています。HDF5は、データセット及びグループのファイル構造を単純化しています。データセットは、同一データ型の多次元配列で、グループはデータセットと他のグループを保持するコンテナ構造です。

このXファンクションはHDF5データファイルをインポートするのに使い、1.8.2以下のバージョンもサポートしています。複数ファイルのインポートをサポートしています。HDF5ファイルをインポートするとき、ワークブックは、ノート、1次元配列、構造の配列、混合型のベクターデータのようなデータを保管するのに使われます。

2次元以上のデータセットやイメージデータは行列ブックに保管されます。行列ブックでは、各行列シートのチャネル番号がデータセットにより決定されます。これによりHDF5ファイル構造のインポートが可能で、reimport Xファンクションで目的データの独立した再インポートも可能です。

ダイアログオプションの詳細

  • ファイル情報とデータ選択 (trfiles)
この変数はツリーノードです。ファイル情報を表示し、インポートするチャンネルを選択できます。各サブツリーノードの名前は、対応するファイルの名前です。各サブツリーノードには、ファイルサイズと利用可能なデータが一覧表示されます。

サンプル

サンプル 1

次のサンプルは、HDF5データファイル (c:\hdf5_test.h5)の構造をインポートし、reimport sel:=1; を使用してワークブックに目的のデータをインポートする方法を示しています。

  1. 新しいプロジェクトを作成します。メニューからファイル:インポート:HDF5 (H5, HE5, HDF5)... を選択します。HDF5 ファイルブラウザが開きます。
  2. C:\hdf5_test.h5 ファイルを選択して、ファイルの追加ボタンをクリックします。オプションダイアログの表示チェックボックスに、チェックが付いていることを確認します。
  3. OK ボタンをクリックして、ファイルブラウザを閉じます。impHDF5 ダイアログが開きます。
  4. ファイル情報とデータ選択: hdf5_test: データ選択の項目で、全てのチェックボックスにチェックを付けます。
  5. インポートオプションで、構造のみインポートにチェックを付け、ワークブックにファイル情報を保存のチェックが付いたままにします。
  6. 出力<新規> にします。
    ImpHDF5 1-vNext.png
  7. OKをクリックしてHDF5ファイルの構造のみインポートします。
  8. 選択したデータ範囲をインポートするには、対応する空のワークシートをアクティブにし、以下を実行します。
    reimport sel:=1;

サンプル 2

このサンプルは、階層データ込みのHDF5ファイル(C:\hdf5dada.h5)を階層構造にインポートする方法を示しています。

  1. 新しいワークブックを作成し、アクティブにします。Originメニューから、ファイルインポート:HDF5 (H5, HE5, HDF5)....を選択します。HDF5 ファイルブラウザが開きます。
  2. C:\hdf5dada.h5 ファイルを選択して、ファイルの追加ボタンをクリックします。オプションダイアログの表示チェックボックスに、チェックが付いていることを確認します。
  3. OK ボタンをクリックして、ファイルブラウザを閉じます。impHDF5 ダイアログが開きます。
  4. インポートオプション階層構造にインポートにチェックを付けます。構造のみインポートワークブックにファイル情報を保存はグレーアウトしていて利用できません。
    ImpHDF5 2.png
  5. OKをクリックします。ファイルがインポートされます。次に、変数名をクリックして目的の変数を一つずつ、手動で新しいワークシートにインポートします。
    ImpHDF5 3.png

関連のXファンクション

cd, impinfo, findFiles, impFile