インポートウィザードで簡単なバイナリファイルをインポート


このトピックでは、280バイトのヘッダ情報で始まるサンプルファイルをインポートします。 このヘッダはテキスト情報で、インポートウィザードのヘッダバイトページのプレビューウィンドウで見ることができます。

Origin 2019bから、システム変数@DENGにビット値が追加され、インポートウィザードウィザードでどんなプレビューを表示するか指定できます。デフォルトでは、Originはファイルをバイナリとして扱い、バイトオーダーマークをチェックするか、ファイルのエンコーディングを「推測」しようとします。これがうまくいかない場合、テキストファイルとして扱います。

ヘッダに続くデータは、次の構造の100のレコードです。

  • 長さ9文字の1つの文字列
  • 2つの整数(各4バイト)
  • 3つの実数(各8バイト)
  • 1つの整数(4バイト)
  • 1つの実数(8バイト)

次のようにしてチュートリアルを開始します。

1.ワークシートをアクティブにして、メニューからデータ: ファイルからインポート: インポートウィザードを選択するか、標準ツールバーのインポートウィザードボタンButton Import Wizard.pngをクリックします。 インポートウィザードのデータソースページが開きます。
2.データタイプバイナリにします。
3.ファイルの項目の右にある参照ボタンImporting Simple Binary Files with the Import Wizard-1.pngをクリックして、 OriginプログラムフォルダのSamples\Import and Exportフォルダにある、Binary Simple GOOD.datファイルを選択します。
4.進むボタンをクリックします。

ヘッダバイトページが開きます。 サンプルファイルのヘッダ部分を指定します。 先述のように、ファイルは280バイトのヘッダ情報で始まります。

5.ヘッダバイト数テキストボックスに280 と入力し、ページの下にある進むボタンをクリックします。

データパターンページが開きます。 インポートウィザードにサンプルバイナリファイルの解析方法を指示するデータ構造情報を入力します。

6.タイプ列の下の白い部分をクリックすると、ドロップダウンリストのボタンが現れます。 ドロップダウンボタンをクリックして文字列を選択します。
Importing Simple Binary Files with the Import Wizard-2.png
7.サイズ列に9を入力します。(文字列は9文字の長さ)
8.カウント列には1を入力します。(文字列は1つ)
9.タイプ列に戻り、ドロップダウンリストから整数を選択します。サイズは自動で4(正しい値)にセットされます。
10.カウント列に2を入力します。

上述の情報を使って同じ操作を繰り返します。 入力したら、データパターンは次のようになります。

Importing Simple Binary Files with the Import Wizard-3.png

また、データパターンページの下にあるプレビューにデータが並んでいるのが表示されます。

Importing Simple Binary Files with the Import Wizard-4.png
12.進むボタンを3回クリックします。 すると、フィルタの保存ページが開きます。
13.フィルタを保存するチェックボックスにチェックを付けます。
14.ユーザファイルのフォルダに保存ラジオボタンを選択します。
15.フィルタの説明を入力します。(例:「バイナリファイルのサンプルインポートフィルタ」)
16. 『フィルタファイル名』テキストボックスに「BIWtest」と入力します。
17.このフィルタに対応するファイル名...テキストボックスに、B*.dat と入力します。(拡張子datは一般的なので、ファイル名とファイルタイプを指定することで、このフィルタが、似たような名前のdatファイルに対して適用されます。)
18.完了 ボタンをクリックします。

バイナリデータがワークシートにインポートされます。 同時に、拡張子.OIFOriginインポートフィルタファイルが作成され、Originプログラムフォルダの\Samples\Import and Exportフォルダに保存されます。 このフィルタファイルを使用して、拡張子が.DATであるこのバイナリファイル、あるいは類似の構造のバイナリファイルを再インポートできます。

19.これを確認するには、新しいワークシートを開き、上記のステップ1から3を繰り返します。 データファイルフォルダにフィルタファイルを保存しましたので、インポートウィザード(最初のデータソースページ)がフィルタファイルを自動的に検出します。
Importing Simple Binary Files with the Import Wizard-5.png
20.このとき、進むボタン(手順4)をクリックするのではなく、完了ボタンをクリックします。 これで新しいワークシートに正しくインポートされます。

Originインポートフィルタの作成についての詳細は、インポートウィザードのフィルタの保存ページをご覧ください。