(作図の詳細) 『等高線設定』タブ

Originの等高線図は、行列変換とグリッディングのアルゴリズムを使用して作成するか、ワークシートのXYZデータから直接作成します。等高線のアルゴリズムについては、等高線プロットのアルゴリズムページ をご参照ください。Origin 2016以前では、ワークシートのxyzデータは、表面プロットが形成される前に一度正規化されていました。Origin2016からは、生のxyz値がそのまま利用されます。XYZ等高線/曲面図用にデータを正規化を参照してください。

ワークシートのデータが直接作図された場合(グリッディングなし)は、等高線の「作図の詳細」ダイアログは、追加のタブである「等高線設定」タブ(これらの設定は、theta-r 等高線プロットにも適用されます) を表示します。

:Contouring Info Tab 1.png :Contouring Info Tab 2.png
通常の等高線設定タブ 三点等高線図での等高線設定タブ


行列データが等高線図でプロットされる場合、XY座標マッピング等高線情報タブで指定できます。

:Contouring Info Tab 3-vNext.png
行列データセットでの等高線情報タブ


境界

境界コントロールを使用すると、XYZ等高線図の境界をマスクできます。 次の3つの選択肢があります。

データ境界

元データによる境界です。スムージングパラメータの影響を受ける場合があります。

レイヤ境界

Originの補外によって決定されるレイヤ枠です。

Note:

  1. レイヤ境界が選択されると、データと境界の間の空間は外挿によって埋められます。この場合、スムージング・パラメータを設定する必要があります。
  2. トリコンタースムージングのデータポイントの最大数はシステム変数@TCSで制御されます。デフォルトの値は4000で、個の値を超えるとスムージングは行われません。そのため、等高線図を作成するポイント数が4000より大きい場合は、レイヤ境界は推奨されません。
カスタム境界

境界Xデータ境界Yデータ境界Zデータ)をセットして、新しい境界を作成します。

Origin 2018 SR0 より前は、カスタム境界を適用すると境界マージンに不完全な色塗りが生成されることがありました。これはバージョン2018で改善されました。システム変数 @TCSM を使って、以前の不具合現象を修正することが可能です。

Tri contour smooth mode.png

スムージング

Thin Plate Spline(TPS)アルゴリズムを使用して、XYZ補間を実行し、等高線図を滑らかにします。

次の設定があります。

ポイント総数の増加率

元のポイント数に、この係数を掛け、プロットされるポイントの数を増やします。 この数字は1以上である必要があります。

スムージング・パラメータ

Thin Plate Spline スムージングパラメーターです。 スムージングの度合いを決定します。 数値が小さいほどスムージングが少なくなります。

Origin 2017以前のバージョンでは、カスタム境界ラジオボックスを選択すると、デフォルトでスムージングチェックボックスがチェックされ、グレーアウトしていました。このスムージングをオフにすることはできません。

しかし、カスタム境界適用後、色スケールや色レベルが変更されることがありました。これを防ぐためには、システム変数@TCSを使ってトリコンタースムージングのデータポイント最大数をできる限り小さくする、例えば@tcs=0に設定するとスムージングを視覚的に「オフ」にします。

極座標での補間

極座標の等高線の場合、このタブが有効です。このチェックボックスにチェックを付けると、座標データは等高線データと極座標でマップされます。

単調な座標としての補間

このオプションは、行列データから作成された等高線グラフでのみ使用可能です。

X/Y座標を行列シートにマップしたが、座標データが単調でない場合、このオプションにチェックを付けて座標データを補間し、データを単調にすることができます。すると、XY座標のマッピングは等高線グラフとうまく機能します。

XY座標マッピング

  • ワークシート列にマップ

X座標Y座標ドロップダウンリストで、詳細...オプションを選択すると、データセットブラウザダイアログが開き、ワークシートの列をXY座標として指定できます。

  • 行列にマップ

X座標およびY座標ドロップダウンリストでは、同じ行列シートの行列オブジェクトが一覧表示されます。詳細...オプションを選択するとデータセットブラウザダイアログが開き、他の行列をXY座標として指定します。