繰り返しのある分散分析 (Proのみ)

イントロダクション

一般的な分散分析のように、繰り返しのある分散分析は3つ以上の平均を比較する際に使用します。しかし、繰り返しのある分散分析は全ての対象(被験者)が複数の条件で繰り返し計測される場合に適用されます。対象(被験者)が順番に条件にさらされていくと、従属変数の計測は繰り返し行われます。通常の分散分析を利用していると、この場合の結果は不適当かつ誤った結論を導く形になります。これは繰り返し計測を行われた際の相関をモデル出来ないからです(データが分散分析のデータの独立性という仮定を破るからです)。繰り返す因子が存在する場合、繰り返しのある分散分析を使用する必要があります。

平均間に差があることを調べるのに加え、繰り返しのある分散分析は、複数の平均比較を行い、特定の平均が異なっていることも調べることができます。

Originの繰り返しのある分散分析ツールでは、次の3つのデザインを提供します。

デザイン 詳細
繰り返し測定のある一元配置の分散分析 繰り返し測定のある1つの因子の分散分析
繰り返し測定のある二元配置の分散分析 繰り返し測定のある2つの因子の分散分析
二元配置混合モデル 二元配置混合モデルは、二元配置の分割法(SPANOVA)としても知られています。繰り返し測定のある1つの因子とグループ間因子のANOVAです。

欠損値の扱い

Origin2015以前のバージョンでは、繰り返し測定のある分散分析にはバランスのとれたサンプルデータ、つまり各レベルで同数の標本数がある必要があります。

Origin2015では、標本がアンバランスな時や欠損値があるときは、

繰り返しのある一元配置/二元配置 欠損値は分析からリストワイズ除かれます。たとえば行は除外されるか、データはバランスドデータになるように切り詰められます。
二元配置混合モデル 欠損値は、分析から除外され、データはこのアルゴリズムによりアンバランスドデータとして扱われます。

繰り返し測定のある分散分析を実行

特徴 操作
繰り返し測定のある一元配置の分散分析 統計グラフ:ANOVA:繰り返し測定のある一元配置の分散分析
繰り返し測定のある二元配置の分散分析 統計グラフ:ANOVA:繰り返し測定のある二元配置の分散分析
二元配置混合モデル 統計グラフ:ANOVA:繰り返し測定のある二元配置ANOVA(サンプル)


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