ワークシートを新しいシートに分割する

説明

SplitWorksheet.png

Originには、1つのワークシートを複数のワークシートに分割するツールがあります。分割方法としては、n列ごと、n 行ごと、レベル行によるグループごとから指定して新しいシートに分離できます。wsplitダイアログは、Xファンクションwsplitを使用しています。

ワークシートの分割
  1. ワークシートをアクティブにします。
  2. データ整形:ワークシートの分割と選択してwsplit_book ダイアログを開きます。

ダイアログオプション

再計算

再計算モードを指定します。

  • なし
  • 自動
  • 手動
入力ワークシート

分割するワークシートです。Origin 2017bから、CTRLキーを押しながら列範囲を選択して分割可能です。シート全体でなくても分割できます。

範囲の設定に関する詳細は、入力データを指定するをご覧ください。

分割モード

どのように分割するか指定します。

  • 列数による
    n 列ごとに新しいワークシートに分解します。列の数ボックスでn を指定します。
  • 行数による
    n 行ごとに新しいワークシートに分解します。行数ボックスでn を指定します。
  • 列ラベルによる
    指定したラベル行でグループ化し、新しいワークシートに分割します。列ラベルの項目でラベルが入力されたヘッダ行を指定します。
  • 参照列
    参照列の値で、列が新しいワークシートに分割されます。複数列の値で分割する場合、表示される順番が重要になります。
列の数 分割モード列の数によるにしたとき有効です。全てのn毎に指定して、新しいワークシートを作成します。(参照列ごとには対応していません)
最初のN列を保持する 分割モード列番号によるまたは列ラベルによるにしたとき有効です。元のワークシートの最初のn列を指定して、分割された全ての結果シートにおいても保持されるようにします。これらの最初のn列は、列番号によるまたは列ラベルによるから除外されます。
行数 分割モード行数によるにしたとき有効です。全てのn毎に指定して、新しいワークシートを作成します。(参照列のみに適用)
列ラベル 分割モード列ラベルによるにしたとき有効です。新しいワークシートに分割する際に、列をグループ化する情報が入力された列ラベルを指定します。
参照列 分割モード参照列にしたとき有効です。グループ化変数を含む列を指定します(複数選択可)。

複数列選択した場合、順序リストでどのように分割するか決定します。
単一の列を選択すると、分割ドロップダウンリストが表示され、値または他の条件(参照値のジャンプや回転など)で列を分割するかどうかを制御できます。

分割 選択した単一の参照列に対してのみ使用できます。選択した参照列に従ってワークシートを分割する方法を指定します。
  • 値による
    参照列の値に従ってワークシートの行を分割します。参照列に同じ値を持つ行が分割され、新しいワークシートに抽出されます。数値には許容値を設定できます。これは、選択された単一の参照列の分割コントロールのデフォルトの選択です。
  • 方向の変更による
    参照列の値の方向が昇順から降順、またはその逆に変更されたときに、ワークシートの行を分割します。
  • 方向のリセットによる
    参照値の上昇/下降が終了し、元の値に戻ったら、ワークシートの行を分割します。
  • 値の変更による
    参照値が変更されたときにワークシートの行を分割します。数値には許容値を設定できます。参照値は識別子として使用され、各結果シートのシートラベルとして設定されます。

Split By Reference Columns.png

許容値 分割モード = 参照列で、分割=値による/値の変更によるのとき、このドロップダウンボックスを使用して、数値が変更されたがどうかを判断するときの許容値を設定できます。
各曲点を含める 分割方向変更によるにしたとき、このドロップボックスを使用して各曲点の処理方法を決定し、前のグループまたは次のグループに含めることができます。
結果内に参照列を保持 分割した結果付きの参照列データの出力。(参照列のみに適用)
参照列による結果を並べ替え 結果に参照列を保存をチェックしたときに、分割結果の行を参照値で並べ替えるかどうかを指定します。

このチェックボックスは、方向の変更によるまたは方向のリセットによるによるに設定された分割コントロールでのみ使用できます。

欠損値を除外 空のセルや欠損値("--")を含むセルを分割した結果から除外します。(参照列のみに適用)
列の数式を結果にコピーする ソースワークシートに列の数式がある場合、式をどう扱うか設定します。
  • なし
    列の数式をコピーしません。
  • コピーして実行
    列の数式を結果シートにコピーして実行します。
  • 式のテキストをコピー
    列の数式を結果シートにコピーしますが、実行しません。必要に応じて手動で実行します。
元のワークシートの維持 元のワークシートをそのまま残します。チェックを付けないと元のワークシートは削除されます。
スパークラインを表示する 出力ワークシートの列のスパークラインを表示します。
出力ワークシート 出力ワークシートを指定します。

範囲制御についてはこちらを参照してください:出力結果

結果シート名事前設定 分割モード参照列分割値によるにしたとき有効です。


%N: 参照列のロングネームまたはショートネーム (例: ロングネームロングネーム1 など)
%C: 参照列のデータセット名 (例: Book1_ABook1_A1 など)
%M: 参照列のコメント (例: コメントコメント1 など)
%U: 参照列の単位 (例: 単位単位1 など)
%V: 参照列のセルの値 (例: グループ 1グループ 2 など)

名前は連結変数で構成することができ、任意のテキストうぃ含みます(例: "%N=%V は "Column Name=Cell Value" という名前のシートを作成します)。

Origin 2019bでは、このオプションはデフォルトで%Vに設定されており、グループ情報シートの名前と合わせてサブグループごとに新しいシートを出力します。


Note: Origin 2017から、列のショートネームは、アルファベット順に制限されます。初期設定ではこれは編集出来ません。この理由から、ダイアログのショートネームを保持オプションは非表示になりました。Origin 2017より前のバージョンで作成したプロジェクトを開く場合や、スプレッドシートセル表記をオフにしている場合で、分割後もショートネームを保持したい場合、以下のようにします。
  1. コマンドウィンドウまたは、スクリプトウィンドウを開き、以下のように入力してEnterキーを押します。
  2. @SSG = 1
  3. wsplit ダイアログを開き、ショートネームを保持 オプションにチェックをつけます。