ピーク解析

Originはピークデータの解析のために、複数のツールを準備しています。各ツールのカスタマイズはテーマとして保存され、繰り返し使用できます。

クイックピークガジェット

クイックピークガジェットを使用すると、関心のある領域を覆うように黄色の長方形(ROI)を移動およびサイズ変更することで、複数のピークのピーク中心やピーク高さなどを素早く表示できます。このガジェットを使用すると、ユーザは基線の検出または減算、ピーク検索、積分の実行、およびピークフィッティング(OriginProのみ)をグラフ上で簡単に行うことができます。

短所クイックピークガジェットは、複数のファイルまたはデータセットのバッチ処理をサポートしていません。

クイックピークガジェットを開く

データをプロットし、グラフウィンドウをアクティブにして、メニューより ガジェット:クイックピーク に移動します。

Quick Peaks Gadget1.png

複数ピークフィットツール

複数ピークフィットツールを使用すると、目的のピーク中心をダブルクリックするだけでそれらを特定し、ピーク分析レポートをすばやく生成できます。互いに十分に分離されている少数のピークをフィッティングするのが理想的な使用法です。

短所基線補正機能は提供されていません。

複数ピークフィットツールを開く

メニューから解析:ピークと基線:複数ピークフィットを選択します。nlfitpeaksダイアログが開きます。

Multiple Peak Fit01.png

ピークアナライザ

Originのピークアナライザは、複数ピークのデータを分析するためのウィザードです。ウィザードは、プレビューウィンドウを使用してピーク分析のプロセスをガイドし、段階的に結果を表示します。ベースライン補正の豊富な手法を提供しており、多数のピーク(畳み込みをされているおよび十分に分離している)の分析に理想的です。同様のデータファイルをバッチ処理するための分析テーマとして、各ステップの設定を保存できます。

短所分析手順は、クイックピークガジェットおよび複数ピークフィットツールよりも比較的複雑です。

ピークアナライザウィザードを開く

ワークシートでデータを選択するか、グラフにプロットした状態で、メニューより 解析:ピークと基線:ピークアナライザー と選択してダイアログを開きます。

PeakAnalyzerFeature.png
ピークアナライザの自動化

Originはバッチピーク解析 ツールを用意しており、分析テンプレートを使用して、複数のデータセットでのバッチピーク解析を行う事ができます。ピークアナライザを使いデータセットを手動でピーク解析を行い、カスタムした設定をテーマファイルとして保存します。テーマファイルを利用して、複数列のデータにバッチ分析を行います。OriginProでは複数ピークフィットのバッチ処理も行うことができます。


詳細は、次のトピックをご覧ください。

非線形曲線フィット

一般的に使用されるピーク分析ツールに加えて、Originの非線形曲線フィットツールを使用して、複数のピークを自動的に特定し、それらを複製としてフィットさせることもできます。十分に分離された少数のピークに適しています。

短所基線補正機能を提供していません。また、自動的に検出されたピークを変更することはできません。

非線形曲線フィットツールを開く

ワークシートでデータを選択するか、グラフにプロットした状態で、メニューより 解析:フィット:非線形曲線フィット と選択してダイアログを開きます。

NonLinear Curve Fit PA.png