wreplace


概要

ワークシート内のセル値の検索と置換

コマンドラインでの使用法

1. wreplace find_value:=0 replace_value:=0 cond_value:=lt;
2. wreplace rng:=col(1) type:=str find_str:="a*c" replace_str:="abc" wildcards:=1;
3. wreplace col(A)[1]:end[40] find_value:=-- replace_value:=0;

Xファンクションの実行オプション

スクリプトからXファンクションにアクセスする場合、追加のオプションスイッチについてのページを参照してください。

変数

表示
名 		変数
名 		I/O
と
データ型 		デフォルト
値 		説明
入力 rng

Input/Output

Range

<active>
 置換えを実行する範囲を指定します。
データタイプ type

入力

int

0
 検索し置換えるデータの種類を指定します。

オプションリスト：

  • num:数値
    数値データを検索して置き換えます。
  • str:文字列
    文字列を検索して置き換えます。
検索対象（--は欠損値） find_value

入力

double

これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。この変数の値は条件変数用に選択された演算子と組み合わされ、置き換える値を見つけるための条件の定義に利用されます。”--”はここでは欠損値を表します。
検索対象 find_str

入力

string

これはデータの種類（type変数）で文字列（str）が選択されているときに使用できます。検索する文字列を指定するのに使用します。
条件 cond_value

入力

int

0
 これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。演算子を指定します。検索対象（find_value変数）で指定された値と組み合わされ置き換えるデータを見つけるための条件の定義に利用されます。

オプションリスト：

  • eq:データ=
    検索するデータは検索対象の値と同じものです。
  • lt:データ<
    検索するデータは検索対象より小さいです。
  • le:データ<=
    検索するデータは検索対象以下です。
  • gt:データ>
    検索するデータは検索対象より大きいです。
  • ge:データ>=
    検索するデータは検索対象以上です。
  • ne:データ<>
    検索するデータは検索対象と等しくないものです。
置き換え replace_value

入力

double

これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。検索されたすべてのセルが置き換えられる新しい値を指定します。
置き換え replace_str

入力

string

これはデータの種類（type変数）で文字列（str）が選択されているときに使用できます。検索されたすべてのセルが置き換えられる新しい文字列を指定します。
許容値 tolerance

入力

double

1E-8
 これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。置き換えるワークシートデータを見つけるために使用される許容値を指定します。ワークシートのデータ値と検索対処の値の絶対差が許容値よりも小さい場合、これら2つの値は等しいと見なされます。
絶対値を使う use_abs

入力

int

0
 これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。ワークシートデータの絶対値を使用して、指定された条件をテストするかどうかを指定します。これは条件が”>”や”<”、もしくは”<>”のときは無効になります。
条件が真の場合符号を維持 keep_sign

入力

int

0
 これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。条件が真でワークシートデータが置き換えられた場合に、元の値の符号を保持するかどうかを指定します。
条件が偽の場合欠損値として設定 set_missing

入力

int

0
 これはデータの種類（type変数）で数値（num）が選択されているときに使用できます。元の値が条件を満たさないセルに欠損値を設定するかどうかを指定します。
完全一致 cond_str

入力

int

0
 これはデータの種類（type変数）で文字列（str）が選択されているときに使用できます。検索する文字列が、入力した文字列全体と完全に一致するかどうかを指定します。
大文字小文字を区別 con_case

入力

int

0
 これはデータの種類（type変数）で文字列（str）が選択されているときに使用できます。文字列検索で大文字と小文字を区別するかどうかを指定します。
リンクセルをスキップ skip_link

入力

int

0
 リンクを含んだセルをスキップするかどうか指定します。
ワイルドカード文字を使う wildcards

入力

int

0
 ワイルドカードを使用するかどうか指定します。ワイルドカードを使用する場合、”*”は任意の文字列を表し、”?”は任意の文字を表します。
ラベル行を含める label

入力

int

0
 検索に列ラベル行（ロングネーム、単位、コメントなど）を含めるかどうかを指定します。
undo

入力

int

0
 「元に戻す」操作を有効にするか指定します。
検索場所 lookin

入力

int

6
 指定した値または文字列を検索する場所を指定します。

オプションリスト：

  • active_sheet:アクティブなワークシート
    アクティブなワークシートで検索されます。
  • active_book:アクティブなワークブック
    アクティブなワークブックで検索されます。
  • all_in_active_folder:アクティブフォルダ中の全ワークブック
    アクティブフォルダ中の全ワークブックで検索されます。ただし、サブフォルダにあるワークブックは検索されません。
  • recursive_in_active_folder:現フォルダ中の全てのワークブック（サブフォルダ適用）
    サブフォルダを含む、アクティブフォルダ内のすべてのワークブックで検索されます。
  • open_in_active_folder:アクティブフォルダ中の全ワークブック(オープンのもの)
    非表示でないアクティブフォルダ中の全ワークブックで検索されます。ただし、サブフォルダにあるワークブックは検索されません。
  • all_in_project:プロジェクト中の全ワークブック
    プロジェクト中の全ワークブックで検索されます。
  • specified:特定範囲
    rng変数で指定された範囲を検索します。

説明

このXファンクションはワークシートセル内のテキストまたは数値を検索して置き換えることができます。

サンプル

  • コードサンプル
/*
このXファンクションwreplaceを使って、負の値を検索し、0に置き換えます
1.Originのブックにサンプルデータをインポート
2.アクティブシート内の負の値を検索して0に置き換えます
*/
// 新しいワークブックを作成
newbook;
// ファイルをインポート
string fname$ = system.path.program$ + "Samples\Curve Fitting\Multiple Peaks.dat";
impasc;
// 負の値を検索して置き換え
wreplace type:=num find_value:=0 cond_value:=lt replace_value:=0 lookin:=active_sheet;
/*
次の例ではXファンクションwreplaceを使って欠損値を1250に置き換えています
1.Originのブックにサンプルデータをインポート
2.欠損値を1250に置き換え
*/
//　新しいワークブックを作成
newbook;
//　ファイルをインポート
string fname$ = system.path.program$ + "Samples\Graphing\Box Chart.dat";
impasc;

// 欠損値を1250に置き換え
wreplace rng:=col(a)[1]:end[31] find_value:=-- replace_value:=1250;

関連するXファンクション

mreplace

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