nlbeginr

内容

概要

LabTalk nlfitセッションを開始します。

追加の情報

必要なOriginのバージョン:8.1SR0

コマンドラインでの使用法

nlbeginr irng:=2 func:=gauss nltree:=tt option:=change_data;

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
入力 irng

入力

Range

フィットするデータを指定します。
フィット関数名 func

入力

string

<unassigned>
フィット関数を指定します。
NLFitツリー nltree

入力/出力

TreeNode

nlt
パラメータ値、標準誤差などのフィッティングの情報を含むツリーです。詳細は、 ここをご覧下さい。
フィットモード mode

入力

int

0
入力データをフィットする時の扱い方を指定します。

オプションリスト

  • auto:自動
    Originは自動的にデータモードを選択します。
  • concat:連結フィット
    すべての入力データセットは、連結され、1つの曲線としてフィットされます。
  • global:グローバルフィット
    すべてのデータセットがグローバルにフィットされます。このモードは、1つのモデルで、パラメータを共有して複数データセットをフィットする時に使用します。
  • cons:独立フィット - 統合レポート
    すべてのデータセットは個別にフィットされます。このモードは、1つの関数モデルを使用して、パラメータを共有せずに複数データセットをフィットし、統合レポートを作成する時に使用します。
ダイアログテーマ theme

入力

string

<optional>
テーマを指定します。保存された設定がロードされ、フィットをカスタム化します。
パラメータの表記 pnotation

入力

int

0
出力ツリーのパラメータの表記を指定します。

オプションリスト

  • para:パラメータ名
    パラメータ名を表記法として使用します。
  • abbr:省略名
    パラメータについている省略名を表記法として使用します。
  • both:両方
    パラメータ名と省略名の両方を表記法として使用します。
パラメータ初期化 init

入力

int

0
パラメータ初期化の状態を指定します。

オプションリスト

  • auto:自動
    Originは自動的にパラメータの初期化をフィット関数のFDFファイルに則って実行するかどうか指定します。
  • enable:有効にする
    パラメータの初期化を有効にします。
  • disable:無効にする
    パラメータの初期化を無効にします。
NLFitオブジェクトの初期化の方法 オプション

入力

int

0
NLFitオブジェクトの初期化の方法を指定します。

オプションリスト

  • init_all:全てのパラメータを初期化
    すべてのパラメータを初期化し、これらのパラメータでフィットを行います。
  • change_data:データセットの変更のみ
    以前の設定を維持し、データセットのみを変更し、新しいデータセットでフィットを実行します。

説明

このXファンクションは、非線形フィットセッションを開始するのに使用します。入力がXYRangeとなるnlbegin Xファンクションとは異なり、nlbeginrによって複数の独立/従属変数の関数をフィットできます。例えば、入力に XXYYYY, XYYY, XXXXYなどを使うことができます。

サンプル

このサンプルは、nlbeginrを使用して、Gaussian関数とLorentz関数を組み合わせた、GaussianLorentz組み込み関数でy0xc を共有してフィットを実行します。

y_1 =y_0+\frac {A_1}{w_1\sqrt{\pi /2}}e^{-2\frac{(x-x_c)^2}{w_1^2}}
y_2=y_0+\frac{2A_2}\pi \frac {w_2} {4\left( x-x_c\right) ^2+w_2^2}
newbook;
string fname$ = system.path.program$ + 
	"Samples\Curve Fitting\Gaussian.dat";
impasc;
// 入力範囲を指定
// FDFの従属/独立変数の順に従う
nlbeginr (1,2,2) GaussianLorentz tt;
// フィット実行
nlfit;
// 結果出力
tt.y0=;
tt.xc=;
tt.A1=;
tt.A2=;
tt.w1=;
tt.w2=;
// フィットセッション終了
nlend;

フィット後に、 このチュートリアルの結果と比較できます。

関連のXファンクション

nlfit, nlend, nlgui, nlpara, nlfn, nlbegin, nlbeginz, nlbeginm