cw_evaluate
概要
連続ウェーブレット変換の計算
追加の情報
これはOriginProのみの機能です。
コマンドラインでの使用法
1. cw_evaluate type:=dgauss param:=3 lb:=-8 ub:=8 npts:=200
2. cw_evaluate type:=morlet param:=8
3. cw_evaluate type:=maxhat npts:=50 oy:=(col(1), col(2))
変数
表示
名 |
変数
名 |
I/O
と
データ型 |
デフォルト
値 |
説明 |
ウェーブレットの種類 |
type |
入力
int
|
morlet
|
ウェーブレットの種類を指定します。
オプションリスト
- morlet:Morlet
- Morletウェーブレット
- dgauss:DGauss
- Gaussianウェーブレットの導関数
- mexhat:MexHat
- Mexican Hatウェーブレット
|
波数 |
param |
入力
int
|
5
|
Morletウェーブレットの場合、この変数は、5より小さくなく、20より大きくないウェーブ数を指定します。DGaussウェーブレットの場合、この変数は、9より小さい正の正数であるような導関数の次数を指定します。
|
下側境界 |
lb |
入力
double
|
10
|
評価するポイントの下側境界を指定します。
|
上側境界 |
ub |
入力
double
|
10
|
評価するポイントの上側境界を指定します。
|
ウェーブレット関数のポイント数 |
npts |
入力
int
|
100
|
評価するポイント数を指定します。
|
ウェーブレット関数 |
oy |
出力
XYRange
|
<新規>
|
出力範囲を指定します。
|
説明
このXファンクションは、与えられた評価ポイントにおいて選択したウェーブレットを計算します。評価ポイントの数はユーザが指定します。そして評価ポイントの範囲は、上側境界と下側境界で決まります。
この関数を使って、Morlet, Mexican Hat, Gaussian導関数の3種類のウェーブレットを評価できます。それぞれの定義は下記をご覧ください。
Morletウェーブレットは
のように定義されます。ここで k はウェーブ数です。
Mexican Hatウェーブレットは次のようになります。
そして、Gaussianウェーブレットはガウス関数の p階の微分で、これは
のように定義されます。ここで p は微分の階数です。
サンプル
1. 範囲-8から7までの150の評価ポイントに対するMexican Hatウェーブレットの値を計算するには、次のスクリプトコマンドを実行します。
cw_evaluate type:=2 lb:=-8 ub:=7 npts:=150
2. ウェーブレットの種類を変更するには、ダイアログのType ドロップダウンリストを使うこともできます。これはコマンドウィンドウに次のように入力して開くことができます。
cw_evaluate -d;
または、スクリプト行にどのウェーブレットを使用するかを指定します。例えば次のように入力します。
cw_evalute type:=1
アルゴリズム
計算は3つのNAG関数nag_morlet(), nag_dgauss(), nag_mexhat()を使って組み込まれています。
参考文献
Torrence, C and Compo, G... 1998.A practical guide to wavelet analysis, Bull.Amer.Meteor.Soc.
Ingrid Daubechies.1992.Ten Lectures On Wavelets.SIAM.
関連のXファンクション
dwt, idwt
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