Originのインストールとアップデート

アップグレードユーザ向けの情報

  • アップグレードしたOriginは既存のバージョンを更新せず、新たなプログラムフォルダにインストールされます。したがって、アップグレードする前に以前のバージョンのOriginをインストールまたはアンインストールする必要はありません。
  • Origin 2018以降のバージョンからアップグレードする場合は、簡単なプロセスで済みます。Origin 2018以降では、ライセンスおよびユーザファイルフォルダを共有します。Originの初回起動時に、ライセンス認証が済み、ユーザファイルフォルダの位置も決定しているはずです。
  • Origin 2017からアップグレードする場合は、新しいユーザファイルフォルダを設定するためのダイアログが開きます(以下のユーザファイルフォルダの選択を参照)。以前のバージョンのカスタムOriginファイルがある場合は、それらを新しいUser Filesフォルダに転送できます。これは、環境設定メニューのユーザファイルの移行で行います。 メンテナンスの有効期限が切れていなければ、ソフトウェアのライセンスを再取得する必要はありません。メンテナンス契約が切れている場合、Originソフトウェアで再度ライセンス認証が必要です(以下のOriginの登録を参照)。
  • Origin 2016以前からアップグレードする場合、ライセンス管理のプロセスを完了する必要があります。アップグレード後の初回起動時に、プロダクトキーを尋ねるライセンスダイアログが開きます。また以前のバージョンで作成したOriginのファイルがある場合、新しいUser Filesフォルダに移行することができます。これは、環境設定メニューのユーザファイルの移行で行います。
  • ドングルパッケージをお持ちの場合は、メンテナンスの更新後にドングルを更新して、ドングルが最新バージョンに対応していることを確認してください。ライセンスアクティベーションダイアログにプロダクトキーを入力して、ドングルをアップグレードします。完了したら、他のPCに同じシリアル番号でインストールしたOriginでこのドングルを使用できます。ドングルの再アクティブ化は必要ありません。


なお、Originにはいくつかの新機能が追加されています。バージョンごとの主要機能については、Webサイトのoriginlab.com/VersionComparisonページを参照してください。

マルチシートパッケージの管理者向け情報

マルチシートパッケージと同時起動ネットワークパッケージの導入方法のガイドは、ウェブサイト上でご覧いただくことが出来ます。 (originlab.com/GetStarted).

製品DVDから実行するInstallShieldセットアップに加え、MSIインストーラとサンプルトランスフォームを使用可能です。MSIインストーラを使うと配布用のOriginインストールパッケージを作成できるので、複数ユーザで使用する場合に役立ちます。MSIインストーラやその他の情報は、OriginLab社のWebサイトで確認できます。

Originのインストール

OriginはWindowsのアプリケーションです。Boot CampからIntelベースのMacや、仮想化ソフトウェアでもOriginを実行することができます。詳細情報は、OriginLabウェブサイトの仮想化ソフトウェアを使ってMac上でOriginを動作させる方法を参照してください。

Originを使用するにあたり、次の3つのステップを行う必要があります。

アップグレード版のOriginも、新規製品と同じように新しいフォルダにインストールされます。Originはアップグレードの際に以前のバージョンを上書きしないので、以前のバージョンも継続して機能します。同様に、アップグレードの際に元のバージョンをインストールする必要もありません。

DVDからインストールした場合、OriginのDVDをコンピュータに挿入した時に起動するスタートアッププログラムには、Originのインストールボタンがあります。このスタートアッププログラムが自動的に実行しない場合、WindowsエクスプローラでDVDを開き、setup.exeを起動します。

Origin/OriginPro64bit版としてのみ利用可能です。

体験版から製品版への変更

お使いのコンピュータにOriginの体験版がインストールされている場合、それを製品版またはアップグレード版に変換することができます。

  • プロダクトキー型(ライセンスファイル版)を購入した場合、Originを起動してヘルプ:製品版に切り替えるを選択します。またはヘルプ:ライセンスのアクティブ化を選択して、「既に製品版をお持ちですか」のラジオボタンを選択した後、このコンピュータでアクティブ化と進みます。どちらのケースでも、プロダクトキーの入力を求められます。これはあなたがoriginlab.comにあなたのソフトウェア購入を登録したときに生成されるものです。
  • 全てのライセンス形態について、Originのプログラムアイコンフォルダ内のOrigin ファイルの追加または削除を実行するか、Originのインストーラを再実行します(どちらも管理者権限のあるアカウントで実行する必要があります)。Originのセットアッププログラムが開始してから変更オプションを選択して製品版のインストール(シリアル番号が必要)を選んでください。

インストール後のシリアル番号変更方法

Originをインストールした際に誤ったシリアル番号を入力してしまった場合、Originのプログラムアイコンフォルダ内のOrigin ファイルの追加または削除を実行するか、Originのインストーラを再実行します(どちらも管理者権限のあるアカウントで実行する必要があります)。Originのセットアッププログラムが開始してから変更オプションを選択してはいをクリックし、シリアル番号を変更してください。

ユーザファイルフォルダの選択

Originのユーザデータを保存するために、WindowsログインユーザごとにUser Filesフォルダ(UFF)を持つ必要があります。

  • Origin 2018以降のバージョンからアップグレードした場合、ユーザファイルフォルダは変更されません。
  • Origin 2017以前からアップグレードした場合、新しいユーザファイルフォルダの場所を選択するよう求められます。その時は、古いユーザファイルフォルダとは異なるパスを選択する必要があります。
  • 古いUFFの内容とツールバーおよびワークスペースの構成を、新しいUFFに転送するには、Originを実行し、環境設定ユーザーファイルの移行を選択します。詳細情報は、 ユーザファイル移行を参照してください。


ユーザファイルフォルダの選択の際には、次の点に注意が必要です。

  • モバイルコンピュータの場合、ネットワーク上のフォルダよりも、コンピュータ上のユーザファイルフォルダを選択することをお勧めします。
  • モバイルコンピュータではない場合、コンピュータまたはネットワーク上の安定したアクセスが可能なフォルダを、ユーザファイルフォルダとして選択することができます。
  • 他のOriginユーザと同じユーザファイルフォルダを選択しないでください。他のOriginユーザとカスタムファイルを共有方法については、このユーザガイドのOriginファイルの共有の章を参照してください。

Originを起動するたびに、Originはユーザファイルフォルダにアクセスできるかをチェックします。OriginがUFFに接続できない場合、起動時に新しいUFFの場所を選択する必要があります。Origin実行中にユーザファイルフォルダの位置を変更する事も可能です。環境設定メニューのオプションを選択して開くダイアログでシステムパスタブを開き、設定します。

Originのライセンス

Originのすべてのパッケージには、ライセンス管理されています。Origin購入時に、パッケージで提供されているライセンスの種類を選択します。

プロダクトキー型(ライセンスファイル版)

Originをインストールしているコンピュータは、Originを実行する際にライセンスが必要です。Originの初回起動時に、ライセンスのアクティベーション画面でプロダクトキーを入力して、OriginLabのウェブサイトからライセンスを取得します。インターネットに接続していないコンピュータでライセンス処理する方法もあります。

同時起動版

Originがインストールされたコンピュータは、Originを実行するためにFLEXnetライセンスサーバに接続する必要があります。IT部門およびOrigin管理者がOriginLab社から提供されているFLEXnetライセンスサービスをインストールします(OriginのDVDからインストール可能です)。そして、サーバ用にOriginLab社のWebサイトからライセンスファイルを取得してライセンスサービスを設定します。ライセンスサービスは、同時に起動するOriginの数を数え、契約台数分のライセンスまでクライアントPCでOriginを起動できます。 詳細はOriginLab社Webサイトのヘルプセンター (originlab.com/HelpCenter)をご確認ください。

ドングル版

ドングル(USBのハードウェアキー)がOriginのドングルライセンスパッケージと一緒に出荷され、Originを実行するコンピュータのUSBポートにそのハードウェアキーを差し込む必要があります。 Origin 2019より、ドングル(ハードウェアキー)版はクロスバージョンになりました。

Originの登録

OriginLabやOriginの特約店からOriginのサポートを受けるには、Originの登録が必須となります。 登録すると、Originのアップデートのチェック(ヘルプ: アップデートのチェック)メニューを有効にし、Originソフトウェアから直接パッチやヘルプファイルを入手できます。さらに、Originのアプリセンターテンプレートセンターダイアログを使うと、直接、アプリやテンプレートの入手やアップデートが可能ですが、これもOriginの登録が必要です。

シングルライセンスやライセンスファイル版などプロダクトキーで管理するライセンスでは、初回起動時に開くライセンスのアクティブ化ダイアログでプロダクトキーを入力すると、自動で登録が行われます。 登録されているか確認するには、ヘルプメニューのバージョン情報を開きます。 ダイアログ内に登録IDが表示されれば、Originの登録が行われていることを意味します。

About Origin RegID.png

Originを開いて、メニューのヘルプからオンライン登録を選択して、登録ダイアログを開きます。 登録ダイアログボックスを使って、OriginLab社のWebサイトでOriginを登録します。 この処理中に、登録IDが発行されます。 処理を完了するには、登録ダイアログボックスに登録IDを入力またはコピー/貼り付けを行います。 バージョン情報のダイアログボックスに、登録IDが表示されます。

メンテナンス

ほとんどのOriginは1年間のメンテナンス契約付きで販売されています。メンテナンスはOriginの無償アップグレードを提供すると共に、Originのテクニカルサポート、トレーニングに割引価格で参加、そしてホームユースライセンスを提供しています。

メンテナンスが有効な場合、ヘルプ:ヘルプファイルを取得/アップデートのチェックを選択したときに、利用可能なアップグレード資格について通知されます。

  • メンテナンス期間中かどうかを確認するにはヘルプメニューのバージョン情報を選択します。メンテナンス契約が有効な場合、バージョン情報のダイアログにメンテナンス期間が含まれます。
  • メンテナンス契約のメリットについて詳しく知るにはOriginLab社かOriginの特約店へお問い合わせください。
  • メンテナンス契約期限が近付くと、Otiginでメンテナンス期限を知らせるメッセージが表示されます。メッセージにはOriginLab社のWebサイトへのリンクが含まれており、詳細を確認できます。 この確認メッセージには、次回以降表示しないようにするオプションも用意されています。

サービスリリース

OriginLab社は同じOriginのバージョン内で、フリーサービスリリース(パッチ)を公開します。一般的にサービスリリースはバグ修正と若干の改良が加えられています。すべてのお客様は、Originソフトウェアが正しく機能するように、サービスリリースを適用することをお勧めします。パッチが使用可能かチェックするには、ヘルプメニューのヘルプファイルを取得/アップデートのチェックを選択します。パッチは、OriginLabのWebサイトにあるサポートエリア(originlab.com/Support)からもご利用いただけます。

アップグレードの通知

OriginLab社は、お客様の声を元にした新たな機能や機能追加を行い、定期的に新しいバージョンのOriginをリリースしています。メンテナンス契約期間中のお客様は、新しいバージョンのOriginの使用をお勧めいたします。新バージョンがリリースされると、OriginLab社かOriginの特約店からメンテナンスユーザ様向けに自動アップグレードのご案内メールを送信します。OriginLab社Webサイト(originlab.com) で登録の際に、「製品アップデート」のチェックを付ければ、新バージョンリリースのお知らせを受け取ることができます。

Upgrading Origin Version.png

Originの表示言語の設定

日本、ドイツ、スイス、オーストリア、リヒテンシュタインなど限られた国で販売されているOriginは、ユーザインターフェースを英語表示または日本語表示(またはドイツ語表示)に切り替えることができます。 表示言語を切り替えるには、ヘルプメニューの表示言語を選択すると可能です。

システムの移行 - ライセンスの取り外し

プロダクトキー型(ライセンスファイル版、コンピュータIDベース)

ライセンス認証済みのOriginをインストールしているコンピュータを別のコンピュータに変更する場合にシステムの移行が必要となります。

  • Originをコンピュータで実行することができる場合

Originを起動し、ヘルプメニューのライセンスの取り外しを選択します。 ライセンスの取り外しに成功すると、お使いのPCのコンピュータIDがOriginlabのサーバから削除され、別のコンピュータにOriginをインストールして、ライセンス認証することができます。

  • 故障などによりOriginをコンピュータで実行できない場合
  1. www.originlab.comでログインします。
  2. ライセンス管理の項目にある登録済のOrigin製品を表示するリンクをクリックします。
  3. 取り外すライセンスに対応するシリアル番号をクリックします。
  4. Deactivationの項目のgoをクリックします。

同時起動版

システムの移行は、FLEXnetライセンス管理プログラムをインストールしたサーバPCを別のサーバPCに変更する場合にのみ必要となります。 クライアントPCのOriginを別のコンピュータにインストールする場合には、システムの移行作業は不要です。

代替のFLEXnetサーバーライセンスファイルを取得するには、OriginLab WebサイトのサポートエリアからのSystem Transfer Request Formに入力します。

Originのアンインストール

Originをアンインストールするには、OriginのプログラムアイコンのフォルダにあるOrigin ファイルの追加または削除を実行するか、Windowsのプログラムのアンインストールまたは変更ツールを使います。どちらの場合でも、Originのセットアッププログラムが起動し、変更修正削除のオプションを表示します。 削除オプションを選択し、指示に従ってウィザードを進めます。

削除プログラムは、Originセットアッププログラムによってインストールされたすべてのフォルダとファイルを削除します。 また、インストーラが作成したWindowsレジストリのフォルダやキーも削除します。