コードビルダワークスペース

サマリー

このチュートリアルでは、Originのコードビルダでワークスペースを作成し、新しい関数を含むソースファイルを追加して、ワークスペースファイルをビルドし、テストして保存します。また、コードビルダの見た目の設定も変更します。

必要なOriginのバージョン:Origin 2016 SR0

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します:

  • ワークスペースファイルをビルドする
  • ワークスペースフォルダを構築する
  • 起動時にビルドする
  • コードビルダのインターフェイスを設定する
  • ワークスペースのアプリフォルダを使って アプリを作成する
  • ショートカットキーを使って作業を効率化する

ワークスペースファイル

ワークスペースは、Originのコードビルダ内の1つのメニュー(ファイル:ワークスペースを開く)で開く事ができる、複数のファイルの集まりです。 どのテキストファイルでもワークスペースに加えることができます。 これはソースコードファイルである必要はなく、例えばメモ帳のようなテキストでも構いません。

ワークスペースによって、複数ドキュメントウィンドウで開くすべてのファイルは、個々に編集や保存ができます。 複数ドキュメントウィンドウでファイルを開くだけでなく、ソースコードは、ファイル:ワークスペースに追加メニューで、ワークスペースウィンドウに追加できます。

ワークスペースウィンドウにソースコードを含めることによって、適切なメニューまたはツールバーボタンを使って個々または複数のファイルをビルドできます。 ヘッダファイルはソースファイルの中から参照されるので、ワークスペースウィンドウに置いたり、複数ドキュメントウィンドウで開く必要はありません。

新しい名前でワークスペースを保存することができるので、複数のワークスペースファイルを持つことができます。 しかし、一度に開くことができるワークスペースは1つだけです。


ワークスペースを作成する方法:

  1. 標準ツールバーで、コードビルダボタンButton Code Builder.pngをクリックします。
  2. コードビルダのメニューで、ファイル:新規ワークスペースを選択します。 これは、デフォルトの名前「Untitled.ocw」で新しいワークスペースを作成します。
  3. コードビルダのメニューで ファイル:新規を選びます。 新規 ファイルブラウザが開きます。
  4. C Fileを選び、ファイル名テキストボックスにfooと入力します。 ワークスペースに追加デフォルト内容を埋めるにチェックが付いているはずです。 場所はデフォルトのままにします。 OKをクリックします。
  5. FOO.Cファイルで、\\start your functions hereと書かれた下の行に次のように入力します。
void bar()
{
	printf("Hello World!\n");
}
  1. ビルドボタンButton Build.pngをクリックします。(または、ショートカットキーであるShift+F8を押します。) Originは自動的にソースファイルを保存してコンパイルし、関数とリンクさせます。
  1. Originメニューからウィンドウ:スクリプトウィンドウを選択します。
  1. 新しい関数を試すために、以下を入力します。
bar
  1. ENTERキーを押します。

Originは、「Hello World!」と出力します。

  1. コードビルダメニューから、ファイル:ワークスペースを新規保存を選びます。

図は、複数ドキュメントウィンドウに、1つのソースファイル, foo.cが含まれているワークスペースファイルfoo.ocwを示しています。 ファイルは、ワークスペースウィンドウに追加されます。 出力ウィンドウは、ファイルがコンパイルされたことを示しています。 ソースファイルには1つの関数bar()が含まれており、これはワークスペースのツリー構造に一覧表示されています。 The Code Builder Workspace 1.png

ワークスペースフォルダ

コードビルダワークスペースには、Packages, Project, System, Temporary, User [AutoLoad], Userという6つのサブフォルダがあります。 上記で追加したfoo.cのようなユーザが追加するファイルは、Userサブフォルダに置かれます。Origin自体、多くの分析ルーチンでOrigin Cを使用しています。 これらのルーチンを実行すると、Origin CソースファイルがワークスペースのSystemサブフォルダまたはTemporaryサブフォルダのどちらかにロードされます。Projectサブフォルダには、Originプロジェクトと一緒に保存され、ロードされるファイルを置きます。 このプロジェクトにファイルを添付する方法については、別のチュートリアルで説明しているので、そちらを参照してください。

起動時にビルドする

Origin C のワークスペースフォルダを右クリックすると、ショートカットメニューに開始時にビルドという項目があります。 これがチェックされていると、最後に保存したワークスペースがOrigin再起動時にロードされます。 ワークスペース内のすべてのソースファイルが、ビルドされソースファイル内のすべての関数が直ちに使用できます。

ORIGIN.INIファイルの情報を含むことで、個々のソースファイルをビルドする詳細は、起動時のビルドにあります。

これで、コードビルダワークスペースのチュートリアルを終了します。

コードビルダのインターフェイスを設定する

ユーザは、フォントと色、ブラケットの色、アイコンのサイズなど、コードビルダのインターフェイスを変更できます。

  1. コードビルダツール:オプションと選択し、オプションダイアログを開きます。テキストエディタのフォントと色項目を開き、テーマDarkに変更します。プレビューから確認できるように、暗い背景と明るい文字のインターフェイスが表示されました。このダイアログで、更にフォントのサイズや種類を変更できます。
    Interface1.png
  2. そのままオプションダイアログで、テキストエディタの一般を開きます。多色のブラケットを有効にするTrueに変更します。入れ子形式になっている「()」が複数色で表示されます。
    ColorBracket.png
  3. Originメインメニューの表示:ツールバーを選択してカスタマイズダイアログボックスを開きます。オプションタブを開き、大きいアイコンを使用ボックスにチェックを付けると、アイコンが大きくなります(表示設定によっては、この設定はシステム上でうまく機能しない場合があります)。カスタマイズダイアログボックスを閉じます。
    LargeIons.png
  4. メインとなるコードビルダのウィンドウの下部にあるそれぞれのパネルは、メインメニューの表示メニューから表示の有無を切り替えることが出来ます。
    View.png

ワークスペースのアプリフォルダを使って アプリを作成する

アプリパッケージを作成するためには、コードビルダーのワークスペースにある、アプリフォルダと、 パッケージマネージャー を統合する必要があります。アプリ用のパッケージを作成する方法を、次の手順に示します。

1.標準ツールバーの上にある、コードビルダーボタン Button Code Builder.png をクリックし、コードビルダーを開きます。

2.ワークスペースウィンドウが開いていることを確認し、もし開いていなければ、メニューの表示:ワークスペースを選択して開きます。Origin C ワークスペースにある、Appsフォルダを右クリックし、新規を選択して、新規フォルダを作成します。

Package1.png

3.新しく追加されたUntitled フォルダで右クリックし、フォルダの名前を"MyApp"に変更します。

4.MyApp フォルダで右クリックしてファイルの追加を選択し、ワークスペースにファイルを追加ダイアログを開きます。用意されているファイルを全て選択し、開くボタンで現在のフォルダにこれらを追加します。

Package3.png

5.MyApp フォルダで右クリックして生成を選択すると、Package Manager が開きます。

Package4.png

6. パッケージマネージャの下側にあるパネルに、先ほど追加したファイルがあります。次のように、パッケージマネージャーに関するいくつかの基本情報を入力することが出来ます。App Gallery のアイコンのように、アプリを表示することが出来ます。 32*32 (ピクセル内) のbmp イメージを準備し、アイコン編集ボックスの拡張子付名称を入力する必要があります。Launch ScriptでLabTalk スクリプトを入力すると、Originにこのアプリを立ち上げた時、何を行うかをOriginに指示することが出来ます。

Package5.png

7. ファイル:保存を選択し、OPXファイルとしてパッケージを保存します。後から、このアプリをインストールするために、このOPXファイルをOriginワークスペースにドラッグアンドドロップすることが出来ます。

便利なショートカットキー

コードビルダではショートカットキーを使うと、より効率的に作業を行うことができます。以下の部分は、便利なショートカットキーを1つずつ紹介します。

まず、このzipファイルをダウンロードして展開します。その後、ユーザフォルダを右クリックし、「ファイルを追加」を選択して\Origin C Examples\Programming Guide\Practical ExamplesサブフォルダにあるAccessMatrix. cを追加してください。

  • Ctrl+F2F2

Ctrl+F2は特定の行にブックマークを追加しますF2キーを使用すると次のブックマークに移動できます

Hotkey3.png
  • Ctrl+F3F3

Ctrl+F3は選択した言葉(下記例ではMatData)がコード内にあれば、全てハイライトします。F3を使用すると、次のハイライトした言葉に移動します。

HotKey2.png
  • Ctrl+]

このショートカットキーはマッチしている括弧(ブレース)までカーソルを移動します。

  • F9

このショートカットキーは特定の行でブレークポイントを追加します。

HotKey4.png
  • Ctrl+/Ctrl + Shift + /

Ctrl+/ は選択した行にコメントを追加し、Ctrl + Shift + /はそのコメントを取り除きます。

  • Ctrl+Alt+O

cファイルやhファイルを同じ名前で作成した後、このショートカットキーでそれぞれを切り替えることが出来ます。

HotKey5.png

他のショートカットキーの情報については、コードビルダのショートカットキーをご覧ください。