他のアプリケーションでのグラフの貼り付け

Paste-Embed-OLE

Microsoft Wordなど他のアプリケーションにOriginのグラフを挿入するには、イメージ による方法と OLE (Object Linking and Embedding)による方法の2つの方法があります。

• Originのグラフを画像として挿入すると、Originを使用して再度編集することはできません。
• OLEを使用してグラフを挿入する場合、Originを使用してグラフの編集が可能です（貼り付け先のアプリケーションで画像編集ツールを使って編集することはできますが、これは異なる編集方法です）。 Originグラフを埋め込むと、貼り付け先のファイルにはグラフオブジェクトのコピーが含まれます。

OLE オブジェクトとしてグラフを埋め込むと、Origin は OLE サーバーとして動作します。

画像としてグラフをコピー/貼り付けする

OLEを使用せずにクリップボードにグラフをコピーすると、グラフは他のアプリケーションで画像として貼り付けられます。

画像としてグラフをコピーするには：

1. グラフのミニツールバーにある画像としてグラフをコピーするボタン をクリックする。
   または
   メニューより編集：画像としてグラフをコピーするを選択する。
   または
   グラフで右クリックし、コンテキストメニューからコピー：画像としてグラフをコピーするを選択する。
   または
   グラフウィンドウをアクティブにし、Ctrl + Alt + Jを押す。
   
   
2. グラフを画像としてコピーダイアログで、画像形式（PNG, EMF, DIB, HTML, JPEG）を選択できます。そして、コピーボタンをクリックします。

   

   
   
3. 貼り付け先のアプリケーション（Microsoft® Wordなど）で、Ctrl + Vキーを押すか、貼り付けボタンをクリックします。

グラフを他のアプリケーションに挿入

Originのグラフを埋め込むことで、 OLE準拠のアプリケーションと共有できます。 グラフを他のアプリケーションに埋め込むと、Originの機能を使用してグラフを編集できるようになります。

他のアプリケーションにグラフを挿入した場合、データは貼り付け先のファイルに保存されます。 その後グラフを編集したい場合は、貼り付け先ファイル上のグラフをダブルクリックすることで編集を開始できます。 この方法の主な利点は1つの自己完結型ファイルを作成できることです。

グラフの挿入方法

Origin では、OLE に対応したファイルにグラフを埋め込むための3つの方法が提供されています。

ここでは、クリップボードを使って他のファイルにグラフを貼り付けて埋め込む方法を紹介します。

グラフをグラフウィンドウ（*.OGG(U)）やプロジェクトファイル（*.OPJ(U)）として保存しておく必要はありません。Origin セッション中の内容を保存していなくても埋め込み可能です。

1. Originで、編集：ページコピーを選択します。
2. 埋め込み先のアプリケーション（例：Microsoft® Word）で、メニュー編集 > 形式を選択して貼り付けを選択します。 Wordでは、このメニューコマンドにより｢形式を選択して貼り付け｣ダイアログが開きます。
3. 貼り付ける形式リストボックスからOrigin Graph Objectを選択します。
4. 貼り付けラジオボタンを選択します。
5. OKをクリックします。

これで、Origin のグラフが オブジェクトとして貼り付け先のファイルに表示されます。

Microsoft®WordおよびPowerPointの場合、 グラフウィンドウの端をクリックして、ポップアップ表示されるページレベルのミニツールバーのグラフをPowerPointに送信ボタンまたはグラフをWordに送信ボタンも使用できます。

グラフウィンドウファイル（*.OGG(U)）を埋め込む方法

グラフはあらかじめ グラフウィンドウファイル（*.OGG または *.OGGU）として保存されている必要があります。

1. 埋め込み先のアプリケーション（例：Microsoft Word）で、 挿入 : オブジェクトを選択します。 Wordでは、このメニューコマンドにより｢オブジェクトの挿入｣ダイアログボックスが開きます。
2. ファイルから作成 タブを選択します。
3. 参照ボタンをクリックします。 この操作で｢オブジェクトの挿入｣ダイアログボックスが開きます。
4. *.OGG(U)ファイルを選択します。
5. OKをクリックします。
6. オブジェクトダイアログボックスで、ファイルへのリンクチェックボックスがオフになっていることを確認します。
7. OKをクリックします。

これで、Origin のグラフが オブジェクトとして貼り付け先のファイルに表示されます。

新しくOriginグラフを作成して、他のアプリケーションに埋め込む方法

1. 埋め込み先のアプリケーション（例：Microsoft Word）で、 挿入 : オブジェクトを選択します。 Wordでは、このメニューコマンドにより｢オブジェクトの挿入｣ダイアログボックスが開きます。
2. 新規作成タブを選択します。
3. オブジェクトの種類リストからOriginグラフを選びます。
4. OKをクリックします。 このアクションによって、文書nウィンドウにグラフを表示するOriginの新しいインスタンスが作成されます。
5. 新しく起動した Origin をアクティブなアプリケーションにします。
6. Origin のこの新しいセッション内でグラフを作成します。
7. グラフウィンドウがアクティブな状態で、ファイル：文書nの更新を選択します。
8. ファイル：終了して文書nに戻るを選択します。 これにより、Origin の新しいインスタンスが終了し、操作が埋め込み先アプリケーション（この例では Word）に戻ります。

挿入したグラフの編集

OLE 対応のファイルに Origin のオブジェクト（グラフ）が埋め込まれている場合、そのオブジェクトは Origin のツールを使って編集可能です。

• Origin で埋め込まれたグラフを編集する方法

1. 挿入されたグラフをダブルクリックします。
2. これによりOriginが起動し、グラフウィンドウがワークスペースに表示され、編集可能になります。
3. グラフを編集します。

• 埋め込み先ファイルのグラフを更新するには、

1. ファイル > 埋め込み先アプリケーションを更新を選択します。

• Originのインスタンスを閉じて、宛先アプリケーションに戻るには、

1. 「ファイル：終了して文書nに戻る」を選択します。

• 埋め込まれたグラフのインプレース編集を有効にするには

コピー先ファイルに挿入されたOriginオブジェクトは、コピー先のアプリケーションから離れることなく編集できます。この編集方法は、インプレイスでのアクティブ化といいます。

インプレースアクティブ化を有効にするには：

1. Originのメニューから環境設定：オプションを選択し、グラフタブをクリックします。
2. OLEの個所をアクティブにするチェックボックスにチェックします。
3. OK をクリックしてダイアログを閉じます（すぐにOriginの起動時のオプションとして保存しますかと尋ねられますので選択します）
4. Originを終了して構いません。

• インプレースでのアクティブ化を使って埋め込まれたグラフを編集するには

1. 埋め込まれている（リンクされていない）Originグラフをダブルクリックします。 グラフが編集可能な状態で表示され、選択されたオブジェクトを右クリックすることで Origin のショートカットメニューコマンドが使用できます。