複数メニュー設定の管理方法(.OMCファイルの管理方法)

カスタマイズしたメニュー設定は、omcファイルに保存でき、これを他のユーザと共有することができます。.omcファイルはユーザファイルフォルダか、グループフォルダまたはOriginがインストールされているフォルダになければなりません。デフォルトでは、これらのフォルダの.omcファイルは環境設定:メニューの下に一覧されます。この.omcファイル一覧の順番は、最初にユーザファイルフォルダ、次にグループフォルダ、そしてOriginがインストールされているフォルダの順になっています。この一覧の並び方はフォルダ内のアルファベット順になっています。

omcファイルを管理するのがomc.iniファイルです。omc.iniファイルでは次のことを行えます。

  • 環境設定: メニューの部分に表示されるファイルの最大数を設定します。
  • 環境設定: メニューの部分のファイルの順序を変更します。
  • 環境設定: メニューの部分のomcファイルをデフォルトとして設定します。
Note:

.omcファイルはユーザファイルフォルダか、グループフォルダまたはOriginがインストールされているフォルダに保存されなければなりません。また、omcファイルが同じフォルダになければ、管理することができません。

omc.iniファイルの構成

omc.iniファイルは2つのセクションから構成されます。最初のセクションはConifgで、環境設定: メニューに表示されるファイルの最大数を設定します。もう一方はOptionsは、環境設定: メニューでomcファイルをデフォルトに設定します。

例えば、ユーザファイルユーザファイルフォルダにImageProcessing.omcCurve Fititng.omcStatistics.omcSignalProcessing.omcの4つomcファイルがあったとします。この4つうち、最初の3ファイルのみ表示したいとします。さらに、Statistics.omc、ImageProcessing.omc、CurveFitting.omcの順に表示します。また、ImageProcessing.omcをデフォルトとして設定します。omc.iniファイルでこれらの設定を行うには:

[Config]
NumOMCLevels=3
;Menu will ordered as the file list below
OMCFile1=Statistics
OMCFile2=ImageProcessing
OMCFile3=CurveFitting
 
[Options]
; Default selected menu
OMCLevel=ImageProcessing
Note:
  1. Originは常に、最後の環境設定: メニュー下の並び方をデフォルトとして設定として記憶します。なので、omc.iniのデフォルトオプションは環境設定: メニューの直下のomcファイルがアクセスされていないときのみ効果を発揮します。
  2. omcファイルはOriginでは編集できません。管理したいomcファイル用のフォルダを作成する必要があります。

omc.iniファイルの一例です。

このセクションでは、ウィンドウズOS上でomc.iniファイルを作成する例を紹介します。

  1. ユーザファイルフォルダにテキストドキュメントを新規作成します。ファイルの拡張子は.txtです (OSの設定によっては、拡張子が表示されなくなっていることがあります)。Windows 7では、ダイアログを開いて整理: フォルダと検索のオプションを選び、表示タブを開きます。詳細設定グループ内で、登録されている拡張子は表示しないのチェックを外します。それから、拡張子を.txtから.iniに変更します。そして、ファイル名をomc.iniに変更します。
  2. omc.iniファイルが用意できたら、Notepadで開きます。前のセクションで示したテキストをファイルにコピーします。omc.iniファイルを保存します。
  3. Originを再起動すると、環境設定: メニューの下に3つのファイルが表示されます。