信号は、電位、圧力、温度、濃度などのような物理特性を表す物理量です。これはアナログ信号またはディジタル信号のどちらかになります。量が連続的に変化する場合、それはアナログ信号であり、ディジタル信号は離散的な測定データで定義されます。ディジタル信号は、より簡単に複製したり、操作することができるので、ディジタル信号処理(DSP)技術の急速な発展でもわかるように、さまざまな分野で幅広く使われています。一般的に言えば、コンピュータはデジタル信号に依存しており、 このマニュアルでは信号 という言葉はディジタル信号を示します。
信号処理とは、測定した信号に対して実行するさまざまな操作や変換のことです。例えば、フーリエ変換を使って周波数スペクトルを解析したり、スムージングや他のノイズ除去技術を使って、乱れた信号からノイズを除去できます。Originには、一般な信号処理操作に適した機能が数多くあります。これらの機能としては、フーリエ変換やウェーブレット変換のようなフィルタリングや有用な変換機能があります。また、コンボリューション、デコンボリューション、相関、コヒーレンス解析、STFT (Short Term Fourier Transform)、スムージングも含まれています。この文書で説明しているように、いくつかの高度な機能については、OriginProでのみ利用可能です。