decimate(Pro)

内容

  1. 1 メニュー情報
  2. 2 概要
  3. 3 追加の情報
  4. 4 コマンドラインでの使用法
  5. 5 変数
  6. 6 説明
  7. 7 サンプル
  8. 8 詳細な情報

メニュー情報

解析:信号処理:デシメーション

概要

Nポイント毎のデータを基本統計量で置き換えます。

追加の情報

必要なOriginのバージョン: Origin 8.1 SR0以降

これはOrigin Proのみの機能です。

コマンドラインでの使用法

  1. decimate Col(2) d:=4 filter:=none;
  2. decimate Col(2) filter:=ave oy:= (Col(3), Col(4));
  3. decimate Col(2) filter:=fir order:=20 oy:= (Col(3), Col(4));

変数

表示名 変数名 I/Oとタイプ デフォルト値 説明
入力 iy

入力

XYRange

<active>

デシメーションを行いたいXYデータの範囲を指定します。
再サンプリングファクター d

入力

int

5

ここに整数値 l を指定します。すると、元データの l ごとのサンプルが出力データセットの1つに統合されます。再サンプリングファクターは整数値で、入力データセットのデータ数より小さくなければなりません。
新規サイズ newsize

入力

int

0

これは編集不可のテキストラベルで、出力データセットのサイズを示します。入力データセットのサイズと再サンプリングファクターで決まります。
フィルタの種類 filter

入力

int

0

デシメーションで使用するフィルタを指定します。

オプションリスト

  • none: フィルタなし
    どのフィルタも使用しません。
  • ave: 移動平均フィルタ
    移動平均フィルタを使って入力データをデシメーションします。移動平均フィルタについての詳細は、アルゴリズムのセクションをご覧下さい。
  • fir: FIRフィルタ
    FIR (有限インパルス応答)フィルタを使って入力データをデシメーションします。FIRフィルタの詳細は、アルゴリズムをご覧下さい。
次数 order

入力

int

30

これは、フィルタタイプFIRフィルタが選択されているときのみ利用できます。FIRフィルタのフィルタ次数を指定するのに使用します。8から60の整数値である必要があります。
出力 oy

出力

XYRange

<新規>

出力データを保存する場所を指定します。

シンタックスはここをご覧ください。

説明

デシメーションは、入力シーケンスの大きさを削減します。N毎のサンプルを指定した再サンプリングファクターに従って、1つに統合します。再サンプリングファクターがdの場合、デシメーション済みのベクターデータは、入力ベクターデータよりも d 倍短くなります。

この関数は、デシメーションに関して、移動平均フィルタとFIRフィルタの2つのフィルタを提供します。(2つのフィルタについての詳細はアルゴリズムをご覧下さい。)デフォルトでフィルタなしが使われます。

サンプル

  1. 新しいプロジェクトを作成し、<Originプログラムフォルダ>\Samples\Signal Processing\Sine Signal with High Frequency Noise.datファイルをインポートします。
  2. 列Bを選択し、メニューから解析:信号処理:デシメーションを選択し、このXファンクションダイアログを開きます。再サンプリングファクター10にセットし、フィルタタイプ移動平均を選びます。
    Decimate 5.png
  3. OK ボタンをクリックします。デシメーションしたデータを新しい列に出力します。次の図で、黒い線は元の信号で、赤い線はデシメーションした信号です。
    Decimate 4.png

詳細な情報

詳細は、ユーザガイドをご覧下さい。