テキストラベルの置換

ワークシートまたは行列データのグラフを作成する場合、軸のタイトルやグラフの凡例を含むほとんどの自動生成ラベルは、名前付きラベルオブジェクトにプロットメタデータを割り当てることによって作成されます。これらの名前付きラベルオブジェクトはそれぞれ、プロットのメタデータのさまざまな断片から事前定義された「空の」文字列としてグラフテンプレートに保存されます。これらのラベルへのプロットメタデータの実行時の割り当てを「置換」と呼び、「空の」文字列を作成するために使用される構文を「置換表記」と呼びます。


@Optionsのリスト

以下は、凡例テキストや軸タイトルなど、テキストラベルをカスタマイズするために使用できる@テキストラベルオプションの表です。サンプル式で参照されるワークシートのプロパティについては、このスクリーンショットを参照してください。

Worksheet Properties Legend Option 01.png

列ラベル行

@オプション 参照元
@LS / @C 列ショートネーム %(1,@LS) --> B
%(1,@C) --> B
@LA 利用可能ならロングネーム、そうでなければショートネーム %(1,@LA) --> Delta Temperature
@L / @LL ロングネームを表示しますが、ロングネームがないときには欠損値を返します。@LLと同様です。 %(1Y,@L) --> Delta Temperature
%(1,@LL) --> Delta Temperature
@LG / @U ロングネーム(使用できなければショートネーム)と単位(あれば)@LGと同様です。 %(1,@LG) -->Delta Temperature (K)
%(1,@U) -->Delta Temperature (K)
@LC 利用可能ならコメント、そうでなければロングネーム、それもできなければショートネームを参照 %(1,@LC) -->
YBCO
milled
@LC[n] コメントラベル行セルのn番目の行nはオプションで@LC1=@LCです %(1,@LC2) -->milled
@LM 利用可能ならコメントの1行目を、できなければロングネームを、それもできなければショートネームを参照 %(1,@LM) --> YBCO
@LN コメントの1行目(利用できなければロングネームを、それもできなければショートネーム)を参照@(@LM(@LU)).と同じ %(1,@LN) --> YBCO(K)
@LU 単位 %(1,@LU) --> K
@LUP,@LUS,@LUA,@LUC 単位に括弧を追加します。Pは括弧 = (), Sは角括弧 = [], Aは山括弧 = <>, Cは波括弧 = {} %(1,@LUA) --> <K>
@LD 第一ユーザ定義パラメータ %(1,@LD) -->'S21
@LD[n] n番目のユーザ定義パラメータnは必須ではなく、@ LD1 = @ LDであることに注意してください。 %(1,@LD2) -->235
@LD"name" nameによって特定されるユーザ定義パラメータ。 %(1,@LD"RunNo")-->07
@LH 1番目のユーザ定義パラメータ行の名前 %(1,@LH) -->UserDefined
@LQ 1番目のユーザ定義パラメータと単位(利用できれば)を参照 %(1,@LQ) --> S21(K)
@LQ[n] n番目のユーザ定義パラメータと単位(利用できれば)を参照単位が含まれているという点で@LHとは異なります。nはオプションで@LQ1=@LQです %(1,@LQ2) --> 235(K)
@LQ"name" ユーザ定義パラメータ(nameによって決定)と単位(利用できれば)を参照 %(1,@LQ"RunNo") --> 07(K)
@LH[n] n番目のユーザー定義パラメータの名前。 nは必須ではなく、@ LH1 = @ LHであることに注意してください。 %(1,@LH3) -->RunNo
@LP 1番目のシステムパラメータ %(1,@LP) --> Version 2.1
@LP[n] n番目のシステムパラメータ。nは必須ではなく、@ LP1 = @ LPであることに注意してください。 %(1,@LP2) --> 12/15/2004
@LF[n] データプロットのフィルタ条件。複数の条件がある場合には、オプションのn=がn行目のフィルタ条件であることを示します。(リストの順番はフィルタラベル行セルで表示されています)LatTalkシステム変数@SFDもご覧ください。 Make = %(1,@LF)-->Buick

Text label options @LF.png

ワークブック情報

@オプション 参照元
@WL ブックのロングネーム
(ワークブック、行列)
%(1,@WL) -->S21-235-07
@W ブックのショートネーム
(ワークブック、行列)
%(1,@W) -->Book1
@WC[n] ワークブックコメントのn番目の行。nの指定がない場合には最初の行のみが表示されます。 %(1,@WC2) -->

<Origin EXE Folder>\Samples\Curve Fitting

@WS シートの名前
(ワークブック、行列)
%(1,@WS) -->Trial Run 2
@WNL シートのロングネーム
(ワークブック、行列)
%(1,@WNL) -- LabTalkシステム変数@SSL参照
@WNS シートのショートネーム
(ワークブック、行列)
%(1,@WNS) -- LabTalkシステム変数@SSL参照
@WM[n] ワークシートコメントのn番目の行。nの指定がない場合には最初の行のみが表示されます。 %(1,@WM) -->Data imported from
@WN セルノートの内容。 *%(1,@WN,1)
  • 1番目のプロットのソース列の行[1]のノートの内容。
  • %(1,@WN,B,3)
    現在のプロットのデータシートの列Bの行[1]のノートの内容。
  • %(1,@WN,C)
    ソース列のコメントセル内のノートの内容。
  • %(1,@WN,B,L)
    現在のプロットのデータシート内の列BのLNセルノート
  • %([book1]1,@WN,col(B)[L])
    シート内の列BのLNセルノート
@WP プロジェクトエクスプローラー内でのブックのパス
(ワークブック、行列)
%(1,@WP) -->/Folder1/

ワークシートセルへのアクセス

@オプション 参照元
@L, n データプロット内にあるn番目のポイントのX値 * %(1, @L, 2)
  • は1つ目のデータプロット内にある2番目のポイントのX値を指します。
@V, n データプロット内にあるn番目のポイントのY値 *  %(1, @V, 2)
  • は1つ目のデータプロット内にある2番目のポイントのY値を指します。
@WT, ColIndex/ColName, RowIndex 列番号(もしくはショートネームや行番号)で指定されたワークシートセルの値 *%(1, @WT, 2, 3)
  • 1つ目のデータプロットのソースシート(ワークシート、行列)にある2列3行目のセルの値
  • $( %(1, @WT, 2, 3,.4 ) * 100, .2 )
    数値なので、列2、行3の値を取得し、小数点以下4 桁を保持したまま100倍して、小数点以下2桁を表示するようにフォーマット
  • %(1, @WT, B, 3)
    1つ目のデータプロットのソースワークシートにあるB列3行目のセルの値
@WT, ColIndex/ColName, ColLabelRowCharacter 列番号(もしくはショートネーム)と列ラベルの行の文字で指定されたワークシートセルの値 *%(1, @WT, B, C)
  • B[C]$と同様に、これは1つ目のデータプロットのソースワークシートにある列Bのコメントを取得します。

プロット情報

@オプション 参照元
@GG グラフの現在のプロットのグループ名 %(2, @GG)
現在のプロットのグループ名を表示します。デフォルトのグループ名g#は空白を表示します。
@GL グラフの現在のプロットのレイヤ名 %(2, @GL)
現在のプロットのレイヤ名を表示します。デフォルトのレイヤ名Layer#は空白を表示します。
@L[n] 現プロットの情報

@L1: プロットインデックス
@L2: グループ名
@L3: レイヤ名

%(1,@L1) --> 1

%(1,@L2) --> g1
%(1,@L3) --> Layer1

@LX 列のXY属性インデックス
列A(X1)、B(Y1)、C(X2)、D(Y2)があり、一つのグラフにプロットした場合、@LXを使って列属性インデックスを取得し、凡例テキストに1, 2と表示できます。
%(1,@LX) --> 1
@V"above"/@V"below" 曲線グラフの下の塗りつぶし領域でのみ使用します。次のデータプロットまで塗りつぶす-色の上下が選択されている場合、この表記は、ベースカーブの上/下の塗りつぶされた色を示すラベルに使用されます。 %(1, @V"above")

%(1, @V"below") -->
Above B
Below B

データセット/範囲情報

@オプション 参照元
@D データセット名 %(?Y,@D) --> Book1_B
@R データセットの範囲 %(1,@R) -->

[Book1]"Trial Run 2"!Col("Delta Temperature")[1:32]

@R1 行インデックスなしのデータセットの範囲 %(1,@R1) -->

[Book1]"Trial Run 2"!Col("Delta Temperature")

@RB プロットデータの開始行インデックス %(1,@RB) -->

1

@RE プロットデータの終了行インデックス、@RBが1であれば@RNと同じ %(1,@RE) -->

32

@RN プロットデータの合計行数(欠損値やマスクされたデータ点は除く) %(1,@RN) --> 32

ホルダーブック情報

@オプション 参照元
@ple ホルダーブックロングネーム。埋め込みグラフ、行列、メモ、またはHTMLレポートのコンテナワークブックのロングネームを返します。 %(%H,@PLE)
@SC ホルダーシートコメント。埋め込みグラフ、行列、メモ、またはHTMLレポートのシートのコメントを返します。 %(%H,@SC)
@SN ホルダーシート表示名; Labelが存在する場合は、Labelを使用します。埋め込みグラフ、行列、メモ、またはHTMLレポートのシートの表示名またはラベルを返します。 %(%H,@SN)
@SNL ホルダーシートラベル。埋め込みグラフ、行列、メモ、またはHTMLレポートのシートのラベルを返します。 %(%H,@SNL)
@SNS ホルダーシート名。埋め込みグラフ、行列、メモ、またはHTMLレポートのシートの名前を返します。 %(%H,@SNS)

Note: 単位が置換テキストで表示されている場合、英語と日本語版のOriginでは単位を括弧()で囲みますが、ドイツ語版では角括弧[]を使用します。