リンク表記

Originには、ワークシートセルにリンクを追加するためのセルリンク構文があります。これらはリンク先のリソースにアクセスしたり、表示したりする際に使用します。

なお、ワークシートセルにリンクするためのGUI構文もありますが(こちらで説明)、LabTalkスクリプトではサポートされていないため、以下の表には含まれていません。

構文 説明
cell://CellName CellNameで指定された他のセルへのリンクを挿入し、その内容を現在のワークシートのセルに表示する。 cell://[Book2]Sheet2!Col(B)[3]
range://RangeName [DisplayedText] RangeNameで指定された範囲(ブック、シート、列など)へのリンクを挿入する。クリックすると、シートがアクティブになります。DisplayedTextオプションが含まれている場合、セルに表示されるテキストはこのテキストであり、範囲ではありません。 range://[Book2]Sheet2!Col(B)[3] range://[%H]1! %([%H]1!wks.name$)
graph://GraphName GraphNameで指定されたグラフへのリンクを挿入し、現在のワークシートのセルにグラフを表示する。ダブルクリックすると、対応するグラフウィンドウがアクティブになります。 graph://Graph1
matrix://[MatrixBookName]MatrixSheetName!
MatrixObjectNumber
行列ブック、行列シート、行列オブジェクトへのリンクを挿入すると、現在のワークシートのセルに行列オブジェクトが画像として表示されます。ダブルクリックすると、対応する行列ウィンドウ、シートもしくはオブジェクトがアクティブになります。 matrix://[MBook1]MSheet1!2
notes://NotesWindowName [DisplayedText] NotesWindowNameで指定されたノートウィンドウへのリンクを挿入します。このセル内のコンテンツはリンクとして表示され、クリックすると対応するノートウィンドウがアクティブになります。 notes://Notes
var://LabTalkVariableName LabTalk変数へのリンクを挿入すると、この変数の値がこのセルに表示されます。 var://MyVar
str://LabTalkStringVariable LabTalkの文字列変数、またはリテラルと文字列変数を組み合わせた変数へのリンクを挿入します。文字列はこのセルに表示されます。 str://MyBook$, str://%G, または str://Summary on %([%H]1!wks.name$) of %(MyBook$) in %G で文字列とリテラルを組みあわせます。
http://URL [DisplayedText] ワークシートのセルにライブURLを挿入する。編集終了時にリンクが有効になり、クリックするとウェブブラウザで該当のページが開きます。DisplayedTextオプションが含まれている場合、セルに表示されるテキストはこのテキストであり、URLではありません。 http://www.originlab.com Homepage
help://HelpPage [DisplayedText] DisplayedTextオプションが含まれている場合、セルに表示されるテキストはこのテキストであり、ヘルプリンクではありません。 help://TUTORIAL.CHM/Tutorial/Import_Wizard.html
file://FilePath FilePathで指定された画像ファイルへのリンクを挿入する。そして、リンクされた画像は現在のセルに表示されます。 file://D:\Flower.jpg
path://FilePath [DisplayedText] 外部ファイルへのリンクを挿入します。リンクをクリックするとファイルが開きます。対応するファイル形式は、画像ファイル、テキストファイル、MS Excelファイルです。 path://"C:\Program Files\OriginLab\Origin2023\Samples\Import and Export\United States Energy (1980-2013).xls"
labtalk://Script [DisplayedText] セルに実行スクリプトを1行挿入する。リンクをクリックするとスクリプトが実行されます。また、例えばworksheet -rを使うことで、より複雑なワークシートスクリプトを実行することができます。 labtalk://";type -b Hello World!"
  1. リンクを編集するには、マウスボタンを1秒以上押し続けてから離します。またはALTキーを押したままリンクをダブルクリックします。
  2. 置換表記は、表示されるすべてのテキストに適用されます。例えば、文字列変数str$"TEXT "を設定した場合、%(str$)を使用するとstr$の内容が表示されます。http://www.originlab.com %(str$) は、セルに TEXT という名前のハイパーリンクとして表示されます。
  3. ワークシートセルに格納されているリンクの種類(セルリンク、変数リンクなど)の情報を返すには、cell()関数を使用します。

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