データカーソルを使用してデータ間の違いを表示

概要

Originでは、カーソルツールを使用して2点間のX距離とY距離を測定することができます。同じ曲線や異なる曲線にカーソルを配置し、データ情報ウィンドウを使用してカーソル間の相対位置を表示することができます。

必要なOriginのバージョン: Origin 2019 以降

グラフ上の2点間に両方向の矢印を追加してラベル付けする、距離計測ツールも用意されています。

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

  • データ情報ウィンドウをカスタムする
  • 2つのデータポイントの相対位置を読み取る

ステップ

  1. 新しいワークシートを用意します。
  2. メニューのデータ:ファイルからインポート:複数ASCII を選びます。ダイアログで、\Samples\Spectroscopy\Chromatography フォルダを開き、GPC Single Channel Chromatogram 1.datGPC Single Channel Chromatogram 3.dat を選択します。ファイルの追加をクリックし、オプションダイアログを表示するのチェックボックスにチェックが入っていることを確認してOKを押します。これにより、impASCダイアログボックスが開きます。このダイアログで、複数ファイル(第一以外)のインポートモード列を追加して読み込むとします。また、シートとブックの名前の変更ブランチのチェックボックスのファイル名を列コメントに含めるにチェックを入れ、ファイルの追加の際にパスを含めるのチェックを外します。OKをクリックして2つのファイルをワークシートにインポートします。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 01.png
  3. 全ての列を選択し、右クリックして、ショートカットメニューから列XY属性の設定:XY XYを選びます。全ての列が選択された状態で、メニューの作図:基本の2Dグラフ:折れ線と選択します。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 02.png
  4. データリーダボタンを長くクリックし、表示されたリストからデータカーソルを選択します。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 03.png
  5. データ情報ウィンドウが開きます。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 04.png
  6. データ情報ウィンドウ上で右クリックし、ショートカットメニューからユーザ設定を選びます。すると、データ情報レポート設定ダイアログが開きます。
  7. 列の追加ボタンを3回押して、計3列をプレビューテーブルに追加します。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 05.png
  8. 初めに追加した列の鉛筆アイコンButton edit pencil.png をクリックしてソースデータ(カーソル1)列幅 = 30と設定します。OKをクリックします。
  9. 2番目に追加した列の鉛筆アイコンButton edit pencil.pngをクリックしてソースデータ(カーソル2)列幅 = 30と設定します。OKをクリックします。
  10. 3番目に追加した列の鉛筆アイコンButton edit pencil.pngをクリックしてソース相関(カーソル2 - カーソル1)列幅 = 40と設定します。OKをクリックします。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 06.png
  11. OKボタンをクリックして、ダイアログボックスを閉じます。データ情報ウィンドウには新しい3列が表示されます。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 08.png
  1. グラフのデータポイント上でダブルクリックして最初のカーソルを追加します。次に、再度データカーソルボタンをクリックし、グラフ内でダブルクリックしてもう1つのカーソルを配置します。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 09.png
    Noteデータ情報レポート設定ダイアログですべての列を追加したら、テーマの保存ボタンData Cursor Button Save Theme.pngをクリックしてメニューからオプションを選択することで、設定をテーマとして保存できます。設定をグラフ(最も移植性が高い)または名前付きテーマファイル(グラフウィンドウに適用可能)に保存できます。
  2. 2つのデータポイントの値と相対値によって、データ情報ウィンドウの表示が更新されます。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 10.png
  3. データ情報ウィンドウ上で右クリックしてすべてコピーを選択すると、表の情報を空のワークシートに貼り付けることができます。
    Use Data Cursor to Show the Difference between the Data 11.png
  4. 任意のワークシートの行を列ラベルの行(ヘッダ)エリアに移動させるには、その行を右クリックし、…に設定…に追加オプションのいずれかを選択します。