コンポジットデータ型のクラス

以下のクラスは、コンポジットデータ型のクラスです。詳細については、OriginヘルプファイルOrigin C: Origin C Reference: Classes: Composite Data Typesの章を確認してください。

クラス 説明
CategoricalData

CategoricalData型のデータセットは、整数の配列です。この配列は、テキスト 型のOriginの内部データセットに結びつけられ、動的に割り当てられます。この型のデータセットは(1から始まる)インデックスを参照してカテゴリーにテキスト値をマッピングします 。マッピングインデックスのテキスト値は、CategoricalMapのデータメンバーに保存されます。

CategoricalMap

CategoricalMap型のデータセットはテキスト値の配列です。この配列は、動的に割り当てられ、サイズが決まりますが、Originの内部データセットに結びつけられません。 このデータセットは、固有のテキスト値を含み、これは英数字でソートされ、通常CategoricalDataタイプに結びついたオブジェクトの要素で参照されます。

complex

このクラスは、複素数型の数値データを扱うのに使われます。 複素数の実数部と虚数部の両方を含みます。

Curve

このクラスは、curvebaseおよびvectorbaseクラスから派生し、メソッドとプロパティが継承されています。Curve型のオブジェクトは、GraphLayerクラスで定義されたメソッドを使って簡単にプロットでき、Yデータセットと関連のXデータセットで構成されます。例えば、行番号に対してプロットされるデータセットは、関連のXデータセットを含みません。

curvebase

vectorbaseクラスから派生したこのクラスは、メソッドとプロパティを継承し、基底クラスであり、Curve型のクラスを取り扱うのに使用します。curvebase型のオブジェクトは構築することができず、Curveのような派生クラスが代わりに使われます。

Dataset

このクラスは、vectorおよびvectorbaseクラスから派生し、そのメソッドとプロパティを継承しています。Datasetは配列であり、動的に割り当てられ、大きさが決まります。Originの内部データセットに結びつけることも、結びつけないこともできます。デフォルトで、Datasetはdouble型ですが、char, byte, short, word, int, uint, complexなどの基本データ型にすることもできます (stringは不可)。シンタックスDataset<type> は、Datasetのこれらの型を構築するのに使うことができます。

Matrix

このクラスは、matrixおよびmatrixbaseクラスから派生し、そのメソッドとプロパティを受け継いでいます。Matrix (Mは大文字)は2次元配列で、動的に割り当てられ、大きさが決まり、Originの内部行列ウィンドウに結びついています。Matrixのデフォルトの型は、double型ですが、char, byte, short, word, int, uint, complexなどの基本データ型にすることもできます (stringは不可)。シンタックスMatrix<type>は、Matrixのこれらの型を構築するのに使うことができます。

このクラスは、内部のOrigin行列内のデータにアクセスするのに使われ、MatrixObjectクラスは行列のスタイルを制御するのに使われます。すなわち、MatrixObjectとMatrixクラスの関係は、ColumnとDatasetクラスの関係と同じです。

Origin行列(Matrixオブジェクトで参照)内のセルに表示されているデータ値は、通常、ワークシート内では、Z値として参照され、関連するXとY値は、それぞれ行列の列と行に線形でマッピングされます。

matrix

このクラスは、matrixbaseクラスから派生し、そのメソッドとプロパティを受け継いでいます。matrix (mは小文字)は2次元配列で、動的に割り当てられ、大きさが決まり、Originの内部行列ウィンドウには結びついておらず、柔軟性が提供されます。matrixのデフォルトの型は、double型ですが、char, byte, short, word, int, uint, complexなどの基本データ型にすることもできます (stringは不可)。シンタックスmatrix<type> は、matrixのこれらの型を構築するのに使うことができます。

matrixbase

このクラスは、matrix と Matrixクラスを取り扱う基底クラスです。つまり、matrixbase型のオブジェクトは構築することができず、matrixやMatrixのような派生クラスのオブジェクトが代わりに使われます。

PropertyNode

このクラスは、Bool, int, float, double, string, vector, matrix, picture などの異なるデータ型のプロパティを含めるためだけに使用されます。

string

このクラスは、文字のnullで終わる配列を構築するのに使われ、MFC CString オブジェクトに似ています。文字列(テキストデータ)を操作する多くのメソッドは、このクラスで定義されます。シンタックス vector<string> でvectorクラスと一緒に使って、文字列配列を定義できます。

Tree

このクラスは、Origin CツリーをXMLファイルとして保存したり、XMLファイルからOrigin Cツリーにロードするのに使用できます。

TreeNode

このクラスは、複数レベルのツリーを構築し、ツリーを横断し、ツリーノードの属性にアクセスするいくつかのメソッドを提供します。

TreeNodeCollection

このクラスは、番号付きの名前のプレフィックスで子ツリーノードのコレクションを取得するのに使われます。

vectorbase

このクラスは、vectorとDatasetクラスを取り扱う基底クラスです。つまり、この型のオブジェクトは構築することができず、vectorやDatasetのような派生クラスのオブジェクトが代わりに使われます。

vector

このクラスは、vectorbase クラスから派生し、そのメソッドとプロパティを受け継いでいます。vectorは配列で、動的に割り当てられ、大きさが決まり、Originの内部データセットには結びついておらず、柔軟性が提供されます。vectorのデフォルトの型は、double型ですが、char, byte, short, word, int, uint, complex, stringなどの基本データ型にすることもできます。シンタックスvector<type> は、vectorのこれらの型を構築するのに使うことができます。