Origin Cの MatrixPage クラスは、Originの行列ブックに共通するメソッドとプロパティを提供します。このクラスは、Page クラス由来のもので、そのメソッドとプロパティを継承します。そして、行列ブックはOriginのWorksheetPageと同じデータ構造レベルに属し、どちらもウィンドウです。そのため、これらの操作は多くの面で似通っています。
行列ブックとワークブックの操作は似通っていて、多くの部分で共通しているので、ワークブックの基本操作の章を利用できます。
MatrixPage matPg; matPg.Create("Origin"); // Originテンプレートを使用して行列ブックを作成
foreach(MatrixPage matPg in Project.MatrixPages) out_str(matPg.GetName()); // 行列ブック名を出力
また、Collection クラスのItemメソッドに、行列ブックのインデックスを渡すことによって行列ブックにアクセスできます。
MatrixPage matPg; matPg = Project.MatrixPages.Item(2); if(matPg) // 3番目の行列ブックがあるとする out_str(matPg.GetName()); // 行列ブック名を出力
行列ブック名がわかっている場合、クラスコンストラクタにその名前を渡すことで、行列ブックにアクセスできます。
MatrixPage matPg("MBook1"); if(matPg) // "MBook1"という行列ブックがある場合 matPg.SetName("MyBook1"); // 行列ブック名を出力
MatrixPage matPg("MBook1"); // 行列ブックを OGM ファイルとして保存 bool bRet1 = matPg.SaveToFile("D:\\" + matPg.GetName() + ".ogm");
MatrixPage matPg("MBook1"); matPg.SetShow(PAGE_ACTIVATE); // 行列ブックをアクティブにする
MatrixPage matPg; matPg = Project.MatrixPages.Item(0); // プロジェクト内の最初jの行列を取得 if( matPg ) // 行列ブックがある場合 matPg.Destroy(); // 行列ブックを削除
// データとスタイル保持して "MBook1" ウィンドウを複製 // 呼び出す前にこれらのウィンドウが存在することを確認 MatrixPage matPage("MBook1"); MatrixPage matPage1 = matPage.Clone();
イメージサムネールを表示または非表示にするには、MatrixPage::ShowImageThumbnailsメソッドを使用出来ます。
MatrixPage mp("tangent"); mp.ShowImageThumbnails(true); // サムネールを有効にするために true をパス