レイヤのオプション


-d

構文: layer -d

アクティブなレイヤを削除しますが、データは(ルーズデータセット内に)保持します。

これによりシートが削除されます。もし最後にシートが削除された場合、ブックも同様に削除されます。

このコマンドは次のように拡張できます。

layer -d name; // アクティブページ内のレイヤ/シートを削除
layer -d [book]sheet;// 一般的な範囲表記

付属のd、k、uスイッチもサポートされています。

layer -dd;  // アクティブレイヤとデータの削除
layer -du;  // アクティブレイヤの削除(「元に戻す」を許可)
layer -dk;  // アクティブレイヤの削除(最後のシートが削除された場合はブックを保持)
layer -duk; // アクティブレイヤの削除('u'オプションと'k'オプションの両方を使用)

Notes:

  • -duk-dkuは同義です。
  • 非アクティブなブックでuスイッチが使用される場合、アクティブなブックのみが元に戻す操作をサポートしているため、del の前にまずアクティブ化されます。


現在のウィンドウ内の最後のシート/レイヤを削除するには、通常、page.nlayersを使用して最後のレイヤ/シートのインデックスを取得します。

layer -d $(page.nlayers); //page.nlayersは現在のページのシート/レイヤの数であり、最後のシート/レイヤのインデックスでもある

Origin 2021b以降、0を使用して最後のシート/レイヤを簡単に指定できます。

layer -d 0;

-dk

構文: layer -dk

アクティブレイヤを削除します。ブックは削除されずに保持されます。

これにより、アクティブなブックからアクティブなレイヤが削除され、すべてのシートが削除されてもブックが保持されます。

-f

構文: layer -f

ワークシートまたは行列シートを複製します。

-f1

構文: layer -f1

アクティブレイヤのスケール係数を1に固定し、レイヤに接続されているグラフ要素(テキスト、線など)がレイヤサイズに合わせてサイズ変更されないようにします。次のLabTalkコマンドと実行することと同様ですが、メッセージログにメッセージを出力します。

layer.fixed=1;
layer.scale=1;

-h

構文: layer -h value

レイヤを表示/非表示します。value = 1の場合、レイヤを非表示にします。value = 0の場合、レイヤを表示します。このコマンドはウィンドウ表示を自動的に更新しません。

-m

構文: layer -m

アクティブなレイヤの「切り取るレイヤの領域」ダイアログボックスを開きます。

-o

構文: layer -o layerNumber / layerName {script}

指定したレイヤに対して指定したscriptで操作をを実行します。

// graph1のレイヤ2に現在時刻を貼り付け
layer -o [graph1]2 {label -s -t $(@D, D10)}

// 指定したシートの列Bにデータを入れる
newbook sheet:=3 result:=bn$;
layer -o [bn$]Sheet2 {
	col(b)=data(1, 10);
};

-s

構文:layer -s n

アクティブなウィンドウでアクティブなレイヤを選択します。 整数nではレイヤ番号を指定します。 また、page.activeオブジェクトプロパティを使用して、アクティブなレイヤ番号を設定・取得することもできます。

サンプル:

3つのレイヤがあるとき、次のスクリプトは各レイヤをページ幅の20%、ページ高さの80%にサイズ設定します。レイヤはページの上から10%の位置に配置され、左から8%の位置から始まり、ページ全体の12%ずつ区切られます。

width = 20;
height = 80;
for (ii = 1; ii <= 3; ii++) 
      {
            layer -s ii;
            layer width height (8+(ii-1)*(width+12)) 10;
      };

-tm

構文: layer -tm nrow ncol bLabel

統合されたセルの範囲を返します:
例えばnrowncolのセルが結合されたセルグループ内にある場合、セルの列と行の範囲を返します。(例:"cell merged range c1=1 c2=2 r1=4 r2=6")。